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2023.07.10
トイレのこだわりも、クセが強い。~柴犬あるある・頑固者のトイレ事情編~
柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、毎日の健康チェックの基本でもある「トイレ」のお話。
皆さまの家の子たちは、トイレは室内派?それとも外派?
旅行や緊急時などを考えると、家の中でも外でもコマンドでできるようになるのがベストですよね。でも、マイルールをいくつも持っているマイペースな柴犬の場合は……、もちろんトイレにも無数のこだわりが存在します。
柴犬と暮らす飼い主ならきっと「あるある!」と声を揃えてくれそうなクセが強い柴犬と飼い主の日常をお届けします。
柴犬のトイレは完全外派が大多数?
台風や大雪の日に、なぜか柴犬が散歩しているのを見て不思議に思ったことはありませんか?
ずぶ濡れになって歩いている柴犬たちは、ほとんどの場合は別にお散歩がしたいわけではありません。
悪天候でも散歩に出る理由、それは自宅では排泄したくない「トイレ外派」だから。
確かに、柴犬の飼い主さんと話していると「トイレ外派」の子が多いなと感じます。
自宅でトイレができる子もいますが、うちの子の柴友達は「トイレは外」と決めている柴犬がほとんどです。
その理由としてよく言われるのが、柴犬などの日本犬は野生時代のなごりでサークルやベッドを「自分の巣」と考えているからというもの。
野生動物は排泄物から居場所を見つけられないために、巣からできるだけ遠くで排泄して身を守ります。
狼の遺伝子が強いと言われている柴犬は、本能的に「自分の家では排泄したくない」と思う子が多いのかもしれません。
外トイレで見せる謎のポリシー
けれども、外ならどこでもいいというわけではありません。
これが柴犬らしい面倒くささ……いや、こわだりのあるところです。
我が家の柴犬の場合、こだわりのひとつが「できるだけ家から離れた場所でする」こと。
「自分の巣」と決めている範囲が想像以上に広いのかもしれません。台風の日ぐらい、巣の範囲を狭くしてもいいんだよ?
もうひとつのこだわりが、うんちの場所。「そんなにしたいならスグにすればいいのに」と思うのですが、場所選びにたっぷり時間をかけます。
やっとお気に召した場所が見つかって「出すぞ」というポーズになったのに「やっぱりやめた」とスタスタ歩き出すことも。
これが柴犬の得意な「うんち、するする詐欺」です。この詐欺に翻弄され、散歩からなかなか帰れない飼い主の多いこと!
かと思うと、数センチずれただけで「ここ、ここ!」と満足気。
そのこだわりがなんなのか、飼い主にはまったくわからないまま柴犬の散歩は続くのです。
ちょっと特殊(?)なトイレトレーニング
子犬時代にトイレシートでできるようになっても、外でするようになると家のトイレを使わなくなってしまう柴犬は少なくありません。
一度外でしかしなくなっても、トイレトレーニングで再び室内トイレができるようになる子もいます。
寝床であるベッドからできるだけ離れた場所にトイレを設置するのがポイントだそうです。
多くの犬たちが褒めてできるようになるトイレトレーニングですが、柴犬の中には飼い主が見ていると室内でしたがらない子もいるのが難しいところです。
なかには、飼い主が褒めると面倒くさそうにトイレシートを使うのをやめてしまう子までいるので、柴犬のトイレの再トレーニングは本当に気を遣います。
お友達犬はトイレの再トレーニングをしていたら、我慢しすぎて膀胱炎になってしまいました。綺麗好きで頑固な柴犬らしいエピソードですが、病気になってしまっては困ります。
こだわりの強い柴犬だからこそ、それぞれの性格を見極めて行わないといけないと感じます。
ちなみにトイレ外派の我が家の柴犬ですが、ホテルや室内ドッグランなどでは気兼ねなくトイレシートを使っています。
トイレシートを認識はしているけれど「自分の家は絶対にイヤ」ということでしょうか。
飼い主としては、雨の日だけでも使って欲しいのですが……。
シニアになると、外に行くのが面倒になって再び室内トイレを使い出す柴犬もいると聞きます。
そんな日がくるといいなと淡い期待を胸に、何年も使っていない室内トイレを片付けられない我が家です。
おわりに
トイレ事情が悩ましいことも多い柴犬ですが、一生懸命踏ん張る姿にかわいさを感じる飼い主さんも多いはず!トイレは健康のバロメーター。いつまでも元気で過ごしてねという願いをこめて、お気に入りの外トイレに付き合う飼い主なのです。(草むらでのウンチ拾いはちょっと困難…)