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2023.06.12
レインコート?それとも裸族?〜柴犬あるある・梅雨の二大派閥編~
柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、いくらなんでも早すぎる!着せる?着せない?梅雨シーズンの「レインコート」のお話。
梅雨になるとレインコートを着た犬たちの姿を見かけることが多くなりますよね。ウキウキで歩いている子、尻尾に元気がない子…さまざまですが、柴犬さんの場合はどうなのでしょうか?
柴犬と暮らす飼い主ならきっと「あるある!」と声を揃えてくれそうなクセが強い柴犬と飼い主の日常をお届けします。
レインコート着る派vs絶対拒否派
トイレ外派の犬は、雨の日も散歩はかかせません。
それこそ大雨だろうが台風だろうが、散歩を休めないのが飼い主の宿命と言えるでしょう。しかし、不思議と雨の日の散歩中に出会うお友達犬は柴犬が多いような気が…。
とはいえ、同じように雨散歩をしているように見える柴犬たちは、実は二大派閥に別れているのです。
まずは出発前の準備の時間。飼い主としては帰宅後のお手入れが楽になるレインコートを来て欲しいのですが、レインコートについては柴的見解が大きく分かれるようです。
まずは「レインコート着る派」の柴犬。
もともと犬用の服を着慣れていて「これ着るとお散歩だね」と喜んで着る子や、よくわかんないけど「かわいい」って言われるのが嬉しい子、ご褒美にオヤツがもらえるので積極的に来てくれる子など、概ねレインコートを着ることに好意的です。
一方、一筋縄ではいかないのが「レインコート絶対拒否派」の柴犬たち。
レインコートを着せようとすると歯を剥き出して激おこ状態になる「ブチ切れ派」や、ダッシュで隠れて見えなくなってしまう「雨の日忍者派」など、その行動はさまざまです。
ただ一つ言えるのは、レインコートを着せるだけでどこの家も大騒動になるということ。
そしてレインコートを着せるというミッションは、ほとんどの場合失敗に終わることです。結果、戦いに勝った柴犬たちは、生まれたままの姿で散歩へ出発します。
その他にも、お利口さんにレインコートを着てくれたので「レインコート着る派」かと思ったら、着た瞬間からまったく動かなくなる柴犬がいます。
歩くどころか、ピクリとも動きません。視線もどこを見ているかわからない、声をかけても反応しない、そこにあるのは「無」だけです。
これが有名な置物化してしまう「レインコート拒否・フリーズ派」です。
せっかくレインコートを着てくれても歩かなければ意味はありません。
飼い主は泣く泣くせっかく着せたレインコートを脱がせてから、散歩に行くのです。
ちなみに我が家の柴犬は普段は「レインコート着る派」ですが、袖付きのレインコートだけは苦手のようで置物化してしまいます。
帰宅後に嫌いな足拭きをされなくてすむからと思って購入したのですが、その気持ちは全く伝わらなかったようです。
悲しい……。
濡れるの嫌派vs無頓着派
レインコートが準備段階の派閥だとすると、散歩の最中の柴犬にも派閥があります。
それは雨に濡れるのを気にしない「無頓着派」と絶対に濡れたくない「濡れるの嫌派」です。
「無頓着派」は雨のことは気にしません。
土砂降りだろうが、いつもの散歩コースをドンドンと進んでいきます。
飼い主としては、おトイレが終わったらさっさと帰りたいけれど、その思いは届きません。
「濡れるの嫌派」は、雨が降っているとわかると家から出ません。
レインコートを着ているのに外に出るのを拒否する柴犬もいれば、裸族だけど雨を気にせずいつも通り歩く柴犬もいます。
飼い主の希望通りにいかないけれど、これも柴犬だからしょうがない!
どっち派だって柴犬が好き
雨の散歩で出会うと「お互い大変ですね」という気持ちで、思わず無言で微笑みあってしまう柴犬の飼い主。
犬同士は「おぬし、レインコート派か」「雨の中歩くだなんて、頓狂なやつだ」なんて会話をしているのかもしれません。
うちの子がどちら派でも苦労が絶えない雨の日の散歩。それでも「これも、"らしさ"かも」と可愛くてたまらないのが、柴犬と暮らす魅力に変えてしまう飼い主なのです。