- コラム
- 海外情報
2023.12.25
ニュージーランドに夏到来!花のクリスマスツリーの季節がやってきました~南半球のDog's letter~
世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。
ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?共通してる?目新しいドッグライフ情報を、自然豊かな南半球に位置するニュージーランドからお届けします。
ニュージーランドがある南半球は、ちょうど日本と季節が反転します。だから、クリスマスシーズンのニュージーランドは夏真っ盛り。
降り注ぐ太陽の光を浴びてすくすく植物が成長していくこの時期は、さまざまな花も咲き乱れます。
日本ではほとんど見かけることがない珍しい植物たちがある風景を、現地で暮らす犬たちと一緒に紹介していただきました。
-
この記事を書いた人:グルービー美子
ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。
アウトドアが楽しい季節が到来
南半球に位置するニュージーランドは日本とは季節が逆。
12月1日より公式に夏となりました。
これからは水遊びやハイキングなど、犬とのお出かけがさらに楽しくなる季節。
サマータイムを採用しているため、12月はオークランドでも日没が午後9時近くと遅いのも嬉しいところ。
南島南部ダニーデンあたりになると午後10時近くまで明るいため、仕事の後でもたっぷり犬と遊ぶことができます。
そして、国内各地でさまざまな花が見られるのもこの季節ならでは。
今回は、ニュージーランドに咲く花をご紹介します。
NZのクリスマスツリー、ポフツカワ
この花が咲くと「夏が来た」と感じるのがポフツカワ。
花の色は真っ赤で、クリスマス時期に最盛期を迎えることから「ニュージーランドのクリスマスツリー」として親しまれています。
温暖な気候を好む常緑の高木で、自生するのは北島北部の沿岸部。海沿いに群生しているところもあり、高さ20mほどになる木々にたわわに花が咲いて海岸一帯が赤く染まる様子は圧巻です。
そのほか、庭木や街路樹としても人気で、街中でも頻繁に見かける花です。
木の下には深紅色の細い雄しべがしばしば落ちてくるので、犬と一緒に眺めていると、犬の体に雄しべがついていることもあります。
ニュージーランドといえばマヌカハニーが有名ですが、ポフツカワから採れるはちみつも生産量が少ない貴重なもの。
強い香りとやや塩気を感じる上品な味が特徴で、イギリス王室に献上されるはちみつでもあります。
大輪のバラが美しい植物園
ニュージーランドはイギリスの影響から伝統的にガーデニングが盛ん。
きれいに整えられた芝生や花壇を有する個人宅も少なくありません。
もっとも最近は物価高の影響もあり、花よりも家庭菜園に力を入れる人が増えているようです。
そんなニュージーランドには広い公園も多く、その一角に植物園を設けているところも。
多種多様な植物が栽培されていますが、目玉はどこもローズガーデンです。
円形に整えられた庭園に200種類前後のバラが植えられており、赤・白・ピンク・イエロー・パープルなど色とりどりのバラが咲き誇る様にうっとり。
いつまで眺めていても飽きないほどです。
どこも基本的に入園は無料で、リードをつけていれば犬連れOK。
バラのほかにダリアやアジサイも美しく、いつもの散歩でちょっとしたお花見気分が味わえます。
春には桜の木の下でピクニック
時季は少し戻りますが、お花見といえばやはり桜でしょう。
ニュージーランドでも9~10月頃に桜が満開になります。
特に南島の都市クライストチャーチは、ソメイヨシノの桜並木で有名。
ただし、オークランドではソメイヨシノはほとんど植えられておらず、イギリスで育成された品種のアーコードやカンヒザクラが主流です。
これらの桜はソメイヨシノよりも花は小ぶりですが、咲いてから散るまでの期間が長いように思います。
オークランドではコーンウォールパークという公園が桜の名所として有名で、リードにつないでいれば犬と一緒に訪れることができます。
園内に無料で使えるバーベキューコンロもあり、犬連れでピクニックする人も多数。
愛する犬とともに眺める花は、さらに美しく感じられる気がします。