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2024.02.08

【#大きな犬と】"そり"で雪遊び!大きな犬とそり遊びを楽しむ秘けつ

【#大きな犬と】

同じ犬でも小型犬と大型犬では、育て方や食事など気をつけたいポイントがちょっと違います。でも世の中にある知りたい情報は小型犬向けが多いのが少々残念…。そんな飼い主さんのために、大きな犬にフォーカスした、健康や食事や遊びといった暮らしの情報を集めて紹介します。(POCHI編集チーム・大きい犬班)



今回のお役立ち情報そり遊び

大きな犬とだから楽しめる雪遊びのひとつに、そり遊びがあります。飼い主さんが乗って、大きな犬が並走するだけでも楽しさ満点! 気軽に犬とそりで遊ぶ秘訣を先輩飼い主さんから聞いて知っておけば、雪シーズンのワクワクがさらにアップすることでしょう。本格的な犬ぞりに挑戦できるスポットも紹介します。

大きな犬と!だからこその、そり遊び

飼い主さんが童心に返って、大きな犬と遊べることのひとつに“雪遊び”があります。
雪遊びのなかでも、大きな犬とだからできるのが“そり”。
と言っても、本格的に犬にそりを引かせるだけがそり遊びではありません。
ホームセンターやスポーツ用品店で千円前後で市販されている、人間が座って操るスタイルのそりでも、十分に楽しめます。

スノーシューツアーの途中で少し飼い主さんだけラクをして、そりに乗ってみました

スノーシューツアーの途中で少し飼い主さんだけラクをして、そりに乗ってみました

「我が家のゴールデン・レトリーバーとフラット・コーテッド・レトリーバーと同じスピードで動けるのが、そりの一番の醍醐味ですね。ドッグランでは、大きな犬たちと同じ速さで走れませんから(笑)」と語るチェリー&シュガーちゃんママは、可能な限り犬と一緒になって遊びたい派だとか。もう何十回も、2頭との雪遊びをエンジョイしています。
「ある時ものの試しに、私がそりに乗って雪積もる斜面を滑り降りてみたんです。犬たちはどういう反応をするかな?と思ったら、予想以上の喜びぶりで。おそらく、そりに乗った私の目線が、チェリーとシュガーの目線と同じになるから“仲間気分”が高く感じられてうれしかったのではないでしょうか」(チェリー&シュガーママ)

そりに乗った人とは、犬も同じ目線になって一体感を感じられます

そりに乗った人とは、犬も同じ目線になって一体感を感じられます

チェリー&シュガーちゃんママは初めての時、2頭がそりに衝突しないか心配もしたそうですが、そこは危機回避能力と運動神経の高い大きな犬なので、問題ナシ。カーブや加速にもうまく対応して、2頭は終始じょうずに並走するそうです。

腹ばいになって乗る“エアボード”と呼ばれるタイプのそり。犬が噛んだり引っかいたりすると穴が開いて空気が漏れるので、注意しながら楽しんで

腹ばいになって乗る“エアボード”と呼ばれるタイプのそり。犬が噛んだり引っかいたりすると穴が開いて空気が漏れるので、注意しながら楽しんで

雪遊び時の犬の寒さ対策のポイント

犬との雪遊びでは、犬の健康を守る対策も怠らないようにしましょう。
大きな犬の雪スポットでの寒さ対策で気を付けたいひとつは、凍傷。肉球が凍傷になったり傷ついたりしないように、必要に応じてブーツを履かせましょう。
「半日程度で、ずっと動きっぱなしに近い雪遊びの時は、うちの子たちにシューズを履かせることはありません。でも、終日雪のあるところにいる場合は、必ずシューズを履かせます。
我が家の定番は、保温のために犬用靴下をまず履かせ、その上に使い捨てのラバーブーツを履かせて、滑り落ちないように犬用の自着性のある包帯で固定するスタイルですね」(チェリー・シュガーママ)

大型犬は小型犬に比べて深めの雪でもへっちゃら。でも、この程度まで積もった雪の中で長時間遊ぶならば、冷え予防にブーツを履かせれば安心

大型犬は小型犬に比べて深めの雪でもへっちゃら。でも、この程度まで積もった雪の中で長時間遊ぶならば、冷え予防にブーツを履かせれば安心

また、長毛種は雪玉ができないように注意が必要です。
「うちの子たちには、2頭とも垂れ耳で、耳や首に雪玉ができやすいので、首まで覆えるレインコートタイプを好んで着せています。
雪シーズン用に、裏ボア仕様で保温性が高くピタッとしたタイプのウェアもありますが、レトリーバーたちは冬でも川で泳いだりするので寒さは強いですし、レインコートタイプで十分かなと。首までつながっている洋服ではなく、別途スヌードを活用するのも良いかと思います」(チェリー&シュガーママ)

レトリーバー仲間と一緒にしばしば雪遊びに行くという、チェリー&シュガーママ。それぞれがベストマッチの寒さ対策をしています。人が乗るそりの横を10頭のレトリーバーが走っていたこともあるとか(写真提供:チェリー&シュガーママ)

レトリーバー仲間と一緒にしばしば雪遊びに行くという、チェリー&シュガーママ。それぞれがベストマッチの寒さ対策をしています。人が乗るそりの横を10頭のレトリーバーが走っていたこともあるとか(写真提供:チェリー&シュガーママ)

犬にそりを引かせても楽しい

カメラマンの田尻光久さんは、ゴールデン・レトリーバーとラブラドール・レトリーバーを多頭飼育していた時代に、ご自身がそりに乗って2頭に引かせた経験があります。
「今はもうありませんが、群馬県にあるペンションが主催していた犬ぞりプランでした。人が乗る犬ぞりは高価なので、自前ではなくレンタル。
うちのレトリーバーたち、初体験だけどちゃんと引くかなと思っているそばから、意外とあっさりそりを引っ張りだして(笑)。以前、数回だけ自転車に乗って散歩をしたことがあったので、その時のような散歩感覚だったのかもしれませんね」

田尻さんとレトリーバーたち。2頭も誇らしげで楽しそうな表情

田尻さんとレトリーバーたち。2頭も誇らしげで楽しそうな表情

田尻さんもチェリー・シュガーママ同様に、雪が降ると童心に返ってワクワクすると言います。
「雪でボールを作って投げて遊んだり、犬と同じ気分ではしゃいでしまいますね(笑)。今は元野犬の10kg台の雑種が2頭いて、北関東や甲信地方に雪が積もりそうだと、どこへ行こうかと頻繁に積雪情報をチェックしてしまいます」とのこと。

犬にそりを引かせてコースを走りたいなら

関東在住のチェリー・シュガーママも田尻さんも、長野県野辺山高原の滝沢牧場で1~3月まで開設される犬ぞりコース(降雪量が少ない場合は利用不可。事前に要問い合わせ)が気になっているそうです。
犬ぞりもそり用ハーネスもレンタル可能なので、気軽にチャレンジできるでしょう(事前に講習会の受講が必要)。

滝沢牧場の犬ぞりの林間コースで、犬と一緒に冬の自然も満喫(写真提供:犬力舎)

滝沢牧場の犬ぞりの林間コースで、犬と一緒に冬の自然も満喫(写真提供:犬力舎)

また滝沢牧場では、犬力舎が主催する犬ぞりイベントが開催されることもあります。初心者からベテランまで楽しめる同イベントは、毎回大盛況!
詳細は、積雪があって犬ぞりコースの準備ができると滝沢牧場ホームページのお知らせ欄にアップされるので、チェックしてみてくださいね。


大きな犬とダイナミックに雪シーズンを満喫できる犬ぞりは、なにより、大きな犬と一体感が味わえるのが魅力です。
今シーズン、そして来シーズンも、犬とそりで遊んでみてはいかがですか?

以前、滝沢牧場で開催した犬ぞりイベント

以前、滝沢牧場で開催した犬ぞりイベント





文:臼井京音 写真:田尻光久
モデル犬:渡辺チェリーちゃん、シュガーちゃん

*1 滝沢牧場HP http://www.takizawa-bokujo.jp/

*2 犬力舎HP https://oniwateki.muragon.com

■ 撮影スポット紹介

マウントジーンズ那須(2024年3月10日で閉鎖)
山頂へ上がるゴンドラには犬も同乗でき、山頂にはドッグランや、犬連れで店内まで入れる「山頂カフェ」もある(ゲレンデ内は犬連れNG)。ベースロッジではスノーシューやスキーウェア、スノーシューズのレンタルもあり。
住所:栃木県那須郡那須町大字大島
電話:0287-77-2300
https://www.mtjeans.com/winter/

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