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2024.06.06
仕事がもっと楽しくなる?NZの犬連れ出張~南半球のDog's letter~
世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。
ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?共通してる?目新しいドッグライフ情報を、自然豊かな南半球に位置するニュージーランドからお届けします。
犬好きの人が多い国、ニュージーランド。大らかな国民性もあり、何かとドッグフレンドリーな一面が多いようですが、今回のお話はビジネスの場が舞台。
正直、この話を聞いた時「いいなぁ~!」と思わず声が出てしまいました。同じように羨ましいと感じる飼い主さんは多いのでは?そんな楽しいお仕事のお話です。
今回取り上げるのは、犬と一緒に「出張」する、とあるビジネスマンのお話です。
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この記事を書いた人:グルービー美子
ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。
犬と一緒に仕事へ行こう!
大好きな犬との暮らしで気になるのが、仕事などで「どうしても外出しなければならない」とき。
ニュージーランドでもリモートワークが一般的になり、ペット同伴出勤可の会社も増えてきたとはいえ、出張時にはどうしたらよいのか……。
ペットシッターやペットホテルを利用するという手もありますが、筆者の友人はほぼ毎回、犬連れで出張に出かけています。
そこで、犬連れ出張の楽しさについて話を聞いてきました。
犬連れで国内各地を出張
筆者のサーフィン仲間であるピート・ストーンさんが働いているのは屋外広告専門の代理店。
ビル看板やロードサイン、ストリートポスターなどを扱う大手です。
「毎日オフィスに行く仕事じゃないし、屋外での作業が多いから犬連れでも全く問題ないよ。むしろスタッフも犬がいて喜んでいる」
ピートさんは以前テレビ業界で忙しく働き、海外出張にもたびたび出かけていましたが、時間の融通が利く職場を求めて転職。
ビーチのそばに引っ越し、犬と遊んだり、サーフィンしたりする時間を満喫しています。
現在の仕事は国内各地に支社があり、首都ウェリントン、南島のネルソンやクライストチャーチ、ダニーデンなどへの出張がしばしば発生します。
また、時間があるときにはピートさんの友人が持つ果樹園へ出かけ、泊りがけで農作業を手伝うことも。
ピートさんはトラクターの運転・操作ができるので重宝されているそうです。
宿泊先はニュージーランドでバッチ(Bach)と呼ばれるホリデーホーム(貸別荘)が多く、その大半がペットフレンドリーなので犬連れステイも問題ありません。
出張時の移動手段は車
ピートさんは先代犬のセブン、現在の相棒デイジーのどちらも仕事・出張に連れて行っています。
セブンはハンタウェイとボーダーコリーのミックスで、活発で身体能力が高く、水泳が大好きな女の子でした。
シニアになってもビーチや森を走り回っていた彼女が年を重ねて虹の橋を渡ったあと、新しい相棒として迎えたのがシュナウザー、プードル、ジャックラッセルのミックスであるデイジー。
人にも犬にも優しい女の子で、まだ1歳と若くて元気いっぱい。
ピートさんが仕事に行くときはいち早く颯爽と車に乗り込み、スタッフの一員といった顔をしています。
車社会のニュージーランドではドライブ好きな犬が多い印象。
ピートさんは出張の際も基本的に車で移動するそうです。
「オークランドから南島へ車で行くとなるとフェリーを使ったりして2日くらいかかる。飛行機で行けばすぐだから時間的にはそのほうがいいけど、犬連れの場合、車だといろいろ便利なので」とのこと。
確かに車なら犬がいつも使っているタオルや毛布なども積めるし、途中で休憩して散歩もできるので、多少時間がかかっても飛行機に乗せるより犬への負担は少ないといえそうです。
出張先でのデイジーの写真を送ってもらったところ、自然いっぱいの環境でのびのび過ごしている様子。
仕事の前にたっぷり散歩をするので仕事中は傍らでおとなしくしているとか。
デイジーにとっては大好きな飼い主と旅行に来ている気分なのでしょう。
飼い主にとっても犬と一緒に出張に行ければ安心して仕事がはかどりそうですね。