- コラム
- 海外情報
2024.04.03
ドイツの街角から~タビィと私をつなぐもの~
*1 pochinski: スペインで保護された犬と暮らす、ドイツ在住の旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。
今回は、首輪とハーネスについてのお話です。
わが家のタビィは、スペインからやってきた保護犬です。(先代のポチンスキーも同じスペイン出身の保護犬です)
そのタビィがドイツへやってくる前日、引き取りの仲介団体から「首輪ではなく、セーフティーハーネスを持ってくるように」との連絡がありました。
ところが、私たちは「セーフティーハーネスって何?普通のハーネスと何が違うの?」という状態。
結局、仲介団体が引き取り当日に新品のセーフティーハーネスをプレゼントしてくださり、タビィを無事連れ帰ることができました。
いただいたセーフティーハーネスは、首回りに1本、胴回りに2本の計3本の帯がついたハーネスでした。
一般的なハーネスより、胴回りの帯が1本多いデザインです。
実際に使ってみると、この1本が安定感を高めているのを実感します。そして、なぜセーフティーハーネスがタビィに必要だったのかも、納得しました。
散歩中のタビィは何かに驚いて思いもよらぬ方向にジャンプしたり、動揺して右へ左へと動き回ったりすることも少なくありません。
そんな時もハーネスは外れたり、大きくズレ動いたりしないため、安心感が違うのです。
怖がりな犬(タビィ)との散歩にはとても重宝しています。
セーフティーハーネスとは別に、タビィは日常的に首輪をつけています。
タビィは元々、スペインの動物保護団体スタッフの手作りという、ナイロンバンド製の首輪をつけていました。
ハーフチョークタイプのマーチンゲールカラーやリミテッドスリップカラーと似た首輪です。
リードを使って首輪を緩めたり絞めたりでき、本来は犬のしつけを目的としているようです。
わが家ではしつけのためではなく、単なる首輪として使っています。
タビィと散歩に行く際は、リードの一端をハーフチョークタイプの首輪に、もう一端をセーフティーハーネスにとりつけています。
リードは1本ですが、首輪とハーネスに両端をとりつけていることで2本のリードで操っているようでもあり、指示も伝わりやすいように感じます。
同じ犬種だった先代のポチンスキーと比較しても、犬の性格によって、マッチする犬具もこんなに違うのだなぁとしみじみ感じます。
私たちとの散歩にタビィはずいぶんと慣れ、最近は公園ではセーフティーハーネスだけにリードを取り付けて歩かせても問題なく歩けるようになりました。
今年中には、公園の柵なしドッグランで、リードを外して自由に走り回れる日が来るかもしれない、という期待も膨らんでいます。