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2024.07.18
犬がテーマの野外マーケット「ドッグ・デイアウト」をリポート!~南半球のDog's letter~
世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。
ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?共通してる?目新しいドッグライフ情報を、自然豊かな南半球に位置するニュージーランドからお届けします。
ニュージーランド人は、犬も大好きですが、マーケットも大好き。定期的に開催されるマーケットではお買い物だけではなく、様々なイベントやワークショップでも盛り上がっています。
中には、犬が主役になるマーケットもあるそうで…?開放的な雰囲気が心地よい、犬に優しいイベントの「ドッグ・デイアウト」をご紹介!
日本ではちょっと珍しい犬たちも大集合したイベントの模様をお楽しみください♪
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この記事を書いた人:グルービー美子
ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。
犬がテーマの青空市場
ニュージーランド各地で週末に開催されているファーマーズ・マーケット。
産地直送の新鮮な食材や地元アーティストが手がけたアート雑貨などが並ぶ青空市場です。
11~12月に開催されるクリスマス・マーケット、先住民マオリの新年を祝うマタリキ(マオリの新年のこと)・マーケットといった季節ごとのスペシャル・マーケットもあり、そのひとつが犬をテーマにした「ドッグ・デイアウト(Dog Day Out)」。
2024年6月22日にオークランドのタカプナ地区で開かれたこちらのイベントをご紹介します。
ドッグフレンドリーなビーチタウンで開催
ドッグ・デイアウトはオークランドのタカプナ地区とブラウンズ・ベイ地区でそれぞれ毎年1回行われている人気イベント。
どちらの地区もオークランドのダウンタウンから海を挟んだ対岸のノースショア市に位置しています。
波が穏やかで犬を遊ばせるのにぴったりなビーチ沿いに広がるかわいらしいタウンで、犬を連れて利用できるカフェもあちこちに。
犬を飼っている住民の割合もオークランドのほかの地区よりも高い印象があります。
イベント会場にはドッグフード、各種犬用グッズ、グルーミングサービス、ペット写真スタジオなどさまざまな犬関連のベンダーが30以上並び、多くの犬と飼い主さんでにぎわいます。
同様の催しには国内各地を巡回する総合展示会アニマル・エキスポもありますが、ドッグ・デイアウトはローカルビジネスが集まる地元密着型。
散歩ついでにふらりと立ち寄れる、チルなムードが漂っていました。
ワークショップやコンテストに参加できる
ドッグ・デイアウトでは多彩なベンダーをのぞいて歩くほか、ワークショップに参加する楽しみもあります。
ワークショップの内容は毎回変わりますが、予約不要・無料で気軽に挑戦できるのが嬉しいポイント。
この日はパウ・プリント(犬の肉球)をとってアートを作るワークショップと、好きな素材を組み合わせてオリジナルのカラー(首輪)を作成するワークショップを開催。どちらも大盛況でした。
イベントのハイライトは、犬と飼い主がモデルさながらにキャットウォークを歩く「ドッグ・ランウェイ」。
当日にその場で申し込めば誰でも無料で出場可能なゆるいコンテストで、ドレスアップを競うアウトフィット部門とトリック部門、総合部門の3カテゴリが用意されています。
バッチリとおしゃれな衣装で決めた子や、高度なトリックを披露する犬に目が引かれるのはもちろん、「うちのかわいい子を見て!」と満面の笑顔で歩く飼い主さんと観客の注目を浴びて嬉しそうな犬の姿が微笑ましく感じました。
グレイハウンド保護団体が存在感をアピール
ドッグ・ランウェイでひと際歓声を浴び、アウトフィット部門の1位に輝いたのは「メイ・ハウンズ」のグレイハウンドたち。
メイ・ハウンズは競技を引退したグレイハウンドに特化した保護団体です。
この日はマーケット内にブースを出し、来場者との触れ合いを通して競技引退犬の魅力をアピールしていました。
グレイハウンドたちはハワイアンの衣装に身を包んで行進。
団体のハンドラーにぴったりと寄り添って歩き、グレイハウンドの賢さとかわいさが伝わってきました。
シーズー、マルチーズといった小型犬からニューファンドランドドッグなどの超大型犬まで来場し、まるで犬の博覧会のようでもあったドッグ・デイアウト。
犬好き大国ニュージーランドらしいアットホームなイベントでした。