- コラム
2025.01.09
犬連れOKなNZのスキー場で雪遊び!~南半球のDog's letter~
世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。
日本とはちょっと違う?!共通してるかも?!と思える目新しいドッグライフ情報を、自然豊かな南半球に位置するニュージーランドからお届けします。
今回は日本のシーズンに合わせて真冬のニュージーランド情報です。
ニュージーランドは6月~9月がウィンタースポーツシーズン!自然豊かなニュージーランドでも国内唯一のノルディック専門のスキー場の様子をお届けします。
こちらのスキー場には、犬用のパスも販売されていて、全ての屋外エリアを犬と一緒に楽しめるんだとか。
アクティビティの本場のスキー場をぜひお楽しみください!
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この記事を書いた人:グルービー美子
ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。
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6~9月はウインタースポーツシーズン!
南半球に位置するニュージーランドは、日本とは季節が逆で6~9月は冬真っ盛り。
ウインタースポーツのシーズンを迎えています。ニュージーランドは大きく北島と南島に分かれており、南に行けば行くほど寒くなるため、スキー場が多いのは南島のクライストチャーチ以南。
特に内陸部のクイーンズタウンとワナカ周辺に集中しています。
今回は数あるスキー場の中から、ワナカ郊外にある、犬連れOKな「スノーファーム」を取材しました。
犬と楽しむ雪山のアクティビティ
スノーファームはニュージーランド唯一のノルディック専門スキー場。
標高は1520~1965mで、初級(40%)・中級(20%)・上級(40%)の全長55km・18コースを備え、バックカントリーも充実しています。
人間以外に犬用のパスも販売され、すべての屋外エリアに犬を連れて行けるのが特長です。
「スノーファームは犬ウェルカムなノルディックスキー場で、犬と飼い主が一緒にクロスカントリースキーとスノーシューができます。
毎シーズン100頭を超える犬が訪れ、雪遊びを満喫していますよ」
そう話すのはスノーファームのマネージャーであるリサさん。
犬と楽しむクロスカントリースキーは「ドッグ・スキージョアリング」と呼ばれるスポーツで、スキーを履いた飼い主がリードを腰に装着し、犬に引っ張ってもらって滑走するというもの。
スタミナのある元気な犬だとグングン引っ張ってくれるので、スピードが出て爽快。犬との一体感が味わえるのも魅力です。
「スノーファームには人間用・犬用ともにお得なシーズンパスがあるので、何度も通うリピーターも少なくないんですよ。近くに住んでいる犬の飼い主さんのなかには、冬の散歩感覚で来る人もいます」
また、スノーシューのコースは全長24kmが整備されているほか、スノーチューブやそり、雪合戦などが楽しめるファミリー向けスノーファンゾーンも。
犬の呼び戻しができるならオフリードOKなコースもあります。
「オフリードが許可されているのは中級7コースのうちの3コース。距離はそれぞれ7.4km・6.6km・1.8kmあるので、雪に慣れていない犬なら短いコースから試すといいでしょう」
スノーシューを履き、一面の銀世界を犬と歩くのは、普段の散歩で味わえない新鮮な体験。
特に朝いちばんに行くとふかふかの新雪の上を歩けて犬も嬉しそうです。
クロスカントリースキーのレッスンやスノーシューの講習会も行われており、初心者も気軽にトライできます。
毎年犬ぞりの全国大会を開催
スノーファームには犬ぞりができるコースもあり、2~3週間に1度のペースで近隣の犬ぞりチームが練習に訪れます。
毎年9月に行われる犬ぞり全国大会「ワナカ・スレッドドッグ・フェスティバル」の会場になっており、3日間の開催期間中、40以上のチームと100頭以上の犬が集まり、大いに盛り上がるそう。
2頭から8頭まで犬の頭数別レースのほか、ドッグ・スキージョアリングのカテゴリも用意されています。
「スノーファームでは犬向けのサービスとして、犬のうんち袋と専用ゴミ箱、ウォーターボウルの用意があります。
来シーズンはカフェで犬用おやつも販売しようと考えています」
スノーファームの2024年のシーズンは6月28日にスタートし、9月22日に終了します。
今年の冬もあとわずかとなりましたが、スノーファームではまだまだ雪の中ではしゃぐ犬たちの姿がたくさん見られそうです。
*1 取材・写真協力 Snow Farm