NZに夏到来！海を愛する犬と飼い主の過ごし方は？～南半球のDog's letter～

世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。
ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?!共通してるかも?!と思える目新しいドッグライフ情報を、自然豊かな南半球に位置するニュージーランドからお届けします。
今回は夏真っ盛りのニュージーランドの海の過ごし方です。
日本と同じ島国のニュージーランドは海好きの人が多いのだとか。
日本の海と同じ？違う？色鮮やかな海の写真と一緒に、気分だけでもニュージーランドの夏を感じてください。

DOG's TALK

この記事を書いた人：グルービー美子

ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。

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80以上のビーチが点在するオークランド

犬連れOKのオマハ・ビーチ

南半球に位置するニュージーランドは現在、夏真っ盛り。絶好の行楽シーズンがやってきました。
この時期はクリスマス、お正月、バレンタインデーなどイベントづくしで、国中がウキウキとお祭り気分に浸っているようです。
日本と同じ島国であり、海好きの人が多いニュージーランド。
海岸線の長さは約1万5000kmに及び、オークランドだけでも東海岸と西海岸に80を超えるビーチが存在します。
今回は夏のオークランドのビーチで犬と飼い主がどのように過ごしているのかご紹介します。

波が穏やかな東海岸のビーチ

ニュージーランドは大きく北島と南島に分かれた南北に細長い国。
北島北部のオークランドはタスマン海と太平洋の間の地峡に築かれた都市で、最も狭い場所は東西の幅が約2kmしかありません。
そのため、東西の移動は容易。一国の東海岸と西海岸を1日で回れるのは、なかなか珍しいのではないでしょうか。
簡単に行き来できるのに、東海岸のビーチは白砂、西海岸は黒砂で、ガラリと表情が異なるのも魅力です。
人気ビーチの一つ、セント・ヘリアス・ベイ・ビーチは高層ビルが林立する繁華街から車で15分ほどにある東海岸のシティビーチ。
海岸沿いにボードウォークが設けられ、おしゃれなカフェやレストランが並び、ちょっとしたリゾート感覚が味わえるエリアです。
近隣は高級住宅地となっており、日の長い夏の間は仕事帰りにピクニックやウォータースポーツをしに訪れる人も。
多くの人でにぎわう場所だけに、夏（12月1日～3月1日）は犬が入れる時間が17時から10時までと制限されます。
とはいえ、夏のオークランドは日没が20～21時近く、日の出は5～6時台なので17時以降や10時前でも全く問題ありません。
むしろその時間帯なら強烈な日差しを避けられるので、犬も飼い主も快適に過ごせます。
こちらのビーチは波が穏やかで、犬を泳がせるにもぴったり。
波打ち際を走ったり、ボールを追いかけて海に入ったり、ビーチでごろごろしたりと、犬と飼い主の楽しみ方はさまざまです。
ギターを弾くストリートミュージシャンも登場し、夏らしいチルな雰囲気が流れていました。

セント・ヘリアス・ベイ・ビーチで会った犬たち。これで夕方18時頃です。

ダイナミックな西海岸のビーチ

黒砂のムリワイ・ビーチ

筆者がよくサーフィンをしに訪れるのが、都市部から車で40分ほどの西海岸にあるムリワイ・ビーチ。
通年高い波が立ち、野性味あふれるダイナミックな景観が広がるビーチです。
こちらもオークランダーに人気で、近くにワイナリーやいちご狩りができるファームといった観光スポットもあり、夏は駐車場がすぐに一杯になってしまうほど。
とはいえ、全長60kmもあるビーチなのでメインの駐車場近くの混雑ポイントから少し離れれば人も少なく、オフリードで犬を走らせることが可能です。
夏の日中は黒砂がかなり熱くなるので、肉球のやけどには注意が必要。
そのためか、昼間は砂浜よりもその周辺の緑地で走り回ったりのんびりしたりしている犬が多い印象です。
一方、早朝や夕方には砂浜を気持ちよさそうに疾走する犬たちをよく見かけます。
ムリワイ・ビーチは海岸沿いにキャンプ場があり、犬連れキャンプもOK。
クリスマスから年末年始にかけて長期滞在する人もおり、キャンプ場内にも広い芝生があるので犬たちは大はしゃぎです。
東海岸と西海岸、どちらのビーチにもすぐ行けて日帰りでもたっぷり遊べるのがオークランドの利点。
この夏もビーチは幸せそうな犬たちの笑顔であふれそうです。