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2019.07.19
フリーズドライとエアドライのドッグフード、それぞれのオススメ商品とポイント
多様化しているドッグフード。犬たちの体質や好み、体調のお悩みなどに合わせて選べる食事のスタイルが増えています。根強い人気のドライフードなどの代わりとして、新しいスタイルの総合栄養食を活用する方や、手作り食に挑戦している方もいます。
本日は、ドッグフードの製造方法についての質問の中から、"フリーズドライ"と"エアドライ"という二つのドライ製法について、メリットと一緒にお伝えできればと思います。
フリーズドライ製法・エアドライ製法って一体なに?
軽くて美味しいフリーズドライ製法
フリーズドライ製法は、私たち人間の食事でもよく使われる製造方法のひとつです。フリーズドライのドッグフードを作る過程は、冷凍した原材料を真空状態にして乾燥させることが特徴です。
まず、冷凍させることで原材料の水分は固形の氷になります。その状態で真空に入れられ、乾燥されるのですが、気圧が低い高い山の上では、水がより低い温度で沸騰するのと同じ現象が起きるため、真空では気圧は0となり、通常よりもわずかな温度の上昇で水分が昇華します。固形の状態だった原材料の中の水分が、そのまま一気に水蒸気になり、高温にさらされることがない栄養分やタンパク質などが壊れずに水分だけが飛んでいくのです。
そのため、フリーズドライのドッグフードは素材の形や特徴をそのままに水分だけを除いた状態で軽くなっていることが特徴です。
フリーズドライタイプのアイテムご紹介
- 詳細を見る POCHIフリーズドライ 生ササミ 高タンパク、低カロリーのおやつを旨みや栄養素を損なわないフリーズドライ製法で仕上げた贅沢なオヤツです。165gはちょっとお得。
- 詳細を見る POCHI Marche キラズ フリーズドライ加工した野菜が入ったおからベースのかさ増し素材。ふわふわのおからと色鮮やかな野菜が食事を彩ります。手作り食にも。
- 詳細を見る ナチュラルハーベスト フリーズドライ キュービックチーズ 45g 犬が大好きなチーズもフリーズドライならべたつかず、溶ける心配もありません。ちょっとした時のご褒美などに。
ゆっくり時間をかけて作るエアドライ製法
ジウィピークの製品に代表されるエアドライのドッグフードは、素材からそのまま水分を飛ばすフリーズドライとは異なり、断続的に乾いた温風にさらすことでじっくりと時間をかけて原材料内の水分を蒸発させます。この工程により、アミノ酸の変性や酸化を限りなく抑制することが可能になるのだそう。
ジウィピークの場合は、ひき肉状にした材料を、トレーに伸ばして乾燥室に入れます。乾燥室では、一般的なドライフードよりもかなりの長時間かけて乾燥させていきます。この工程に手間と技術があるそうです。ちなみに、この際に原材料が加熱されるという工程は含まれていません。
そのため、高温での加工などによって変化しやすいにおいや食感といった嗜好性に関係する面でも変化が少なく、お肉の美味しさをそのまま残した状態でドッグフードを保存できることが特徴です。
エアドライ製法を使ったドッグフード
- 詳細を見る ジウィピーク エアドライ ドッグフード シリーズ エアドライ製法の総合栄養食といえば、ジウィピーク。肉原材料を増量! 新鮮な生肉、内臓、緑イガイを98%配合。
- 詳細を見る アブソルート ホリスティック エアドライ ドッグフードシリーズ 2020年新登場のエアドライタイプのドッグフード。厚みがあり、お肉感と食べ応え◎です。お魚を使ったラインナップも豊富。
- 詳細を見る Piece キャベツエアードライ 35g エアドライ加工したキャベツはふんわり柔らか。そのままドッグフードのトッピングとしても、スープなどに加えても便利。
それぞれにどんなメリットがあるの?
■ フリーズドライのドッグフードのメリット
保存・携帯が容易
フリーズドライのドッグフードやおやつでは、水分を完全に飛ばすことができるので、素材の形を崩すことなく重量を大幅に小さくすることが可能です。軽いのでお出かけ時のオヤツなどとしても持ち運ぶことができるメリットがあります。また、乾燥した状態であれば品質が損なわれにくく、保存も容易です。
水やお湯で復元がある程度まで可能
素材から水分だけが抜けた状態のフリーズドライ製品は、水やお湯を加えるとある程度までもともとの状態に戻すことができます。これは乾燥の過程で素材そのものはほとんど変質せずに、水分だけが飛ばされ密度が低くなっているフリーズドライならではの特徴です。
素材そのものの濃縮された味わいを楽しめる
フリーズドライ製法では、素材の水分を固形である氷から気体である水蒸気に昇華しているため、素材そのものが持っている水溶性の栄養素やうまみ成分が多く残っています。水分がないため、そのまま食べれば素材の美味しさを濃縮
したような味わいを楽しむことが可能です。
■ エアドライのドッグフードのメリット
低温で調理されているため栄養に変質がほとんどない
エアドライ製法では、加熱というプロセスがなく、じっくりと時間をかけて乾燥させているために、よりタンパク質や酵素などが壊されることなくそのまま残っているのだそう。いつでもそのまま与えられる生肉、のような感覚で使えるそうです。
水分が一定量残っているため、香りが立ち食感を楽しめる
エアドライ製法では、水分を完全に飛ばすことはしません。そのため、原材料と比較すれば大幅に減っているものの、保存に耐えうる程度には水分が残されています。これにより、犬たちの食欲を刺激する香りが引き立つだけでなく、ジャーキーのようなお肉の食感を残すことができます。
栄養バランス、食感共に生食に近い保存食として活用できる
生肉や栄養酵素が残っており、食感や風味も生肉と同じように楽しめるため、手作り食を犬たちに与えている人たちの「いざ」という時のサポートアイテムとしてオススメ。グルメな犬たちでも満足してくれる高い嗜好性も特徴のひとつです。
まとめ
犬たちの食事にも取り入れられているフリーズドライ・エアドライ二つの製法で作られているアイテムの特徴とメリットをご紹介しました。同じ原材料を使って作られていても、それぞれにメリットがあります。例えば、手作り食のタンパク質源やお出かけ時のオヤツとしてなら保存や携帯が簡単なフリーズドライを、普段からの主食や食欲が低下している時のサポートアイテムとしてはエアドライのアイテムを、といったように使い分けをしていくことで、より豊かな生活の助けになってくれそうですよね。
原材料や機能性成分と同じように、製法についても知識を深めていくことで、犬たちの健康状態に合わせたフード選びがもっと楽しくなりそうな気がします。
ただ、ちょっと残念なのがまだまだ価格が高くなってしまうこと。どんどん手間や技術が進歩していって、お手ごろ価格になってくれると良いですね。