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2019.10.30
犬のごちそう?トライプを使ったオススメドッグフードご紹介
犬たちが本能的に食べるといわれているもので(好みの問題もありますが)「食欲がない犬たちでも鳴いて喜ぶ」と紹介されることがあるのが、トライプです。
草食動物の内、牛や鹿、羊などの「反芻(はんすう)動物」の胃のことを指しています。本日は、この知っているようで流されがちなトライプの知識とポイントをご紹介します。
なぜ犬たちはトライプが好きだといわれているの?
人間と暮らすようになり、私たちと同じような食事内容にも適応してきた犬たちですが、犬たちの祖先にあたるオオカミなどの野生動物たちは、狩りをして捕まえた獲物のどこから食べ始めるか、というと獲物の内臓を真っ先に食べ始めるのだそうです。
毎日の食事にも困る野生動物たちにとって、草食動物の内臓は栄養の宝庫。自分たちの体の中では作ることができなかったり、十分に補うことができない栄養を摂取するために、好んで食べるのだと考えられています。
もちろん、トライプ=草食動物の胃もその例に漏れることなく、動物たちが好んで食べるといわれています。
私たち人間と一緒に暮らすようになった犬たちですが、本能に刻まれた「これは身体にいいものだ」という意識が存在しているのかもしれません。
■ 豆知識:牛の胃はそれぞれ焼肉で何て呼ばれている?
犬たちが大好きなトライプは、私たち人間も人間用に適切な処理を施され、洗浄された状態で食べています。ここでは、牛の胃のそれぞれの部位の「焼肉屋さんでの呼び名」をご紹介します。
第1の胃:ミノ、ガツ
第2の胃:ハチノス
第3の胃:センマイ
第4の胃:ギアラ
並べてみると、「あ、私これ好きなのよね」とか「食べたことあるわ」という方も多いのではないでしょうか。犬たちが喜んで食べているトライプも、私たちの食事と同じ部位を使用しています。
トライプにはどんな栄養が含まれているの?
トライプ、すなわち反芻動物の胃は大きく4つの部屋に分かれていることは有名ですよね。草食動物たちは、この4つの胃の内のひとつ、いわゆる第一の胃でたくさんの微生物を育てています。反芻動物たちが食べるのは主に草ですが、その草を胃の中の微生物たちがじっくりと時間をかけて分解を行っています。
例えば、草に多く含まれている繊維質やでんぷんのほか、タンパク質などの分解も行えるように、反芻動物たちの胃には多種多様な微生物が暮らしているのだそうです。これらの微生物の働きによって、草食動物たちは草からエネルギーを得ることが可能になっているのです。
そのため、野生動物たちが草食動物の胃を食べると、半消化状態の草などの繊維質やデンプン、そしてデンプンから作られた糖類のほかにも、微生物や微生物の代謝物である消化酵素なども摂取できるといわれています。微生物たち自体も動物性に分類されるタンパク質源として犬たちの身体に嬉しい栄養素となってくれますので、第1の胃はまさに栄養たっぷりの理想の食材と言われているのです。
ちなみに、英語の国語辞典ではトライプ(Tripe)を「牛のような反芻動物の第1、もしくは第2の胃」と定義しています。そのため、海外メーカーの製品でトライプと表記されているものは、第1の胃か第2の胃を使用していると考えられます。
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反芻をする動物たちは、第1から第3の胃の中で微生物が草から酪酸という物質を作ることで胃の中が中性になるのだそうです。この状態が胃の中の微生物の活動にとってはもっとも快適で、活性が見られる環境。時にはpHが酸性に傾いてしまうこともあるようですが、反芻をすることでアルカリ性の唾液を含んだ胃の内容物を再び胃に入れ、pHのバランス調整を行っているといわれています。
嬉しい栄養を摂取するなら「グリーントライプ」がポイント
犬たちにもトライプの嬉しい栄養素を摂取させるのであれば、グリーントライプを使用しているフードを選ぶのがオススメです。グリーントライプとは、動物たちの第1の胃を洗浄していない状態で加工したものを指します。つまり、草食動物たちの胃の中の微生物や酵素などもそのまま残っている状態なのです。
私たち人間も、牛などの胃をホルモンとして焼肉などで食べることがありますが、人間用の食材として流通している動物たちの内臓は人間の食事に適した形に処理され、洗浄されたものだけです。一方で、犬たちの食事では、胃を洗浄せずにそのままの状態で使用することでより効率的に栄養摂取ができるといわれています。反芻動物には4つの胃が存在していますが、どれでも良いというわけではなく、消化の過程が進むと胃酸などの消化液などによって分解されてしまう微生物や酵素などを犬たちにも取り入れることができるのは、やはり洗浄されていない第1の胃ということになります。
生のトライプを与えたことがあるスタッフは「グリーントライプはニオイが強烈すぎる!食べてる間中、部屋にニオイが充満する!」とこぼしていましたが、これは草食動物たちの胃の中で食べ物を発酵や分解をしてきた菌が働いたときに副産物として作られるガスが原因です。もしかすると、グリーントライプのニオイのきつさは犬たちに嬉しい微生物や酵素がそれだけたっぷりだということ……なのかもしれません。ちなみに、ドッグフードに使用する場合、各社で独自のニオイを抑える工夫が施されています。
トライプを使用しているフード
- 詳細を見る Piece 丹波鹿グリーントライプ(ドライタイプ) 25g 野生本州鹿の胃の内容物を低温のまま急速乾燥させたオヤツです。
- 詳細を見る ジウィピーク ドッグ缶 トライプ&ラム トライプ&ラムに使用されているグリーントライプは非常に嗜好性が高く、消化しやすいのが特徴。ラム生肉と、生レバー、生キドニー、生ハート、生ラングなどの内臓をバランスよく配合しています。
- 詳細を見る ペットカインド グリーントライプ&ベニソン缶 369g 犬たちが大好きなベニソン肉とビーフトライプを使用したごちそうウェットフード!
- 詳細を見る ペットカインド グリーントライプ&レッドミート ビーフ、ラム、ベニソンのトライプに加えて美味しいお肉をたっぷり使った食べ応え十分のドライフード。
- 詳細を見る ペットカインド グリーントライプ&バイソン トライプ特有の強いニオイが比較的抑えられているので、与えやすいのがドライフードタイプの特徴。希少性タンパク質のバイソン肉を使用。
- 詳細を見る ペットカインド グリーンラムトライプ こちらのフードはラム肉とラムトライプのタイプ。犬たちのお好みに合わせてトライプの種類を選べます。
- 詳細を見る ペットカインド グリーンビーフトライプ お肉の美味しさたっぷりのビーフとビーフトライプの組み合わせ。ビーフがお好みの犬ならこちら。
- 詳細を見る ペットカインド グリーントライプ&ワイルドサーモン サーモンとラムのトライプを組み合わせたドライフード。お魚好きな犬たちならこちらがオススメ。