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2019.12.06

シニア犬が食べなくなった時の体重維持のコツ。タイプ別の食事の工夫まとめ。

犬たちが加齢に伴い食が細くなったり、病気の療養中の犬の食欲が低下してしまって戻らないというお悩みは多いもの。それまでは元気においしそうに食べてくれていた犬が、ある時からぱったり食べなくなったり、徐々に食事の量が減っていくなどすると、飼い主としては不安になってしまうものです。
しっかり食べて体力を付けさせたい、いつまでも元気でおいしそうに食べてほしいというのは飼い主共通の願いです。
そこで、本日はあまり食事に関心を示さなくなってしまった犬たちに飼い主ができる対策をまとめてご紹介します。

犬の食べる量が減ってしまっている時の工夫

食べるには食べるけれど、以前と比較して食べる量が減ってしまっていて、シニア犬の体重が減ったり毛ヅヤが悪くなってしまっている時には、少しでも食べてくれるよう、より嗜好性の高いフードを探したりする方も多いですよね。
でも、中には「ウチの子はお腹が弱くて、いろいろな物を食べさせて下痢になるのが怖い…」というケースもあるのではないでしょうか。
今までのフードからなるべく変えたくない、という時はいつものフードの栄養を底上げするアイテムを追加して試してみるのもオススメです。

ドライフードの量はそのままに、栄養価やカロリーを引き上げてくれるアイテムをプラスすれば、フードの切り替えに伴う犬の食事に対するストレスやお腹の負担は軽減できそうです。
食欲が低下し、体力が落ちてしまっている犬やシニア犬には高タンパク質で、なおかつ嬉しい免疫系を助ける成分を含んでいるものをチョイスしてみました。
シニア犬は適度なタンパク量を維持することで筋力も健康的に維持することができるので、姿勢の変化や筋力低下に伴う関節の痛みのケアとしてもオススメです。

栄養の底上げにオススメのアイテム

DOG's TALK

単純に食べる量が減ってしまったのであれば、パピー用のドッグフードを選択肢に入れるという手もあります。成長期のパピーは成犬よりも多くの栄養やエネルギー量を要求するため、パピー用フードは少ない量でより多くの栄養を摂取できるように作られています。

ドッグフードをふやかす時のコツ


顎の力が低下したり飲み込む力が落ちてしまった犬で、いつものフードを変えずに消化に配慮することができるのがふやかし。ふやかしを行う際には、できればぬるま湯で行うのがオススメ。香りも立ち、犬の食欲を誘うことがあります。

ふやかしには、スープタイプのレトルトを活用したり、ゴートミルクなどを溶かして嗜好性をアップするのもひとつの手です。染み込んだスープやミルクで、今までとはちょっと違うフードの風味を楽しむことができると、犬も食事に楽しみが生まれ、積極的に食べてくれるようになるかもしれません。
シニア犬になっても、香りなどでおいしさは伝わります。ふやかすとフードの香りが立つので、嗅覚から食欲を刺激することにもつながります。
その際には、少し時間をかけてフードをふやかし、粒にスープなどをしみ込ませるのがポイントです。

フードの種類によって、ふやかすことによる大きさや粒の硬さの変化に差があります。食にこだわりのある犬たちの場合は、好みの固さなどもあるのかもしれません。その際には、ウチの子だけのふやかし具合をみつけられれば、大切なレシピとなりそうですね。

■バランス、イチ押しのPOCHIレトルト

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柔らかく飲み込みやすい ウェットフードを活用しよう

口内炎や歯周病などの口の中のトラブルがあったり、加齢によって飲み込む力が低下してしまっているときにはペースト状やパテタイプの総合栄養食がオススメです。
ウェットフードの総合栄養食の選択肢も増えてきていますので、含まれている食材のテクスチャー(ごろっとしているのか、水分が多くポタージュ状なのか、ふわふわのムース状なのかなど)、犬たちの好みや使用されているタンパク質源の種類等を基準に選んでみても良いかもしれません。
噛んだり飲み込む力が低下しているシニア犬の場合は、喉にひっかかって咳き込んだりすることで「やっぱりいいや~」となってしまうこともありますので、様子を見ながら少しずつ与えていくようにしたいですね。

オススメの柔らかい総合栄養食 ウェットフード

おわりに

犬たちの食欲が低下している時は、もちろん基本的には健康に配慮したドッグフードなどの選択肢の中からフードを選ぶのは前提として、それでも食べてくれるものが見付からないときには、ちょっとは大目に見て好きなものを与えてみるのも良いかもしれません。
例えば、ハムやチーズ、パンなど、普段は「ダメだよ」といって抑えていたものでも、食べてくれるのであれば「仕方ないね」と食べさせることで犬たちの食欲に火がつくきっかけになるかもしれません。
シニア犬になると、食が細くなる犬もいる一方で、食事に対するこだわりが強くなったり、食事制限などによって食べられるものが限られるケースもあります。そんな時も、今回ご紹介した工夫などもこらしながら、犬が楽しみにしてくれるごはんの時間を演出できたら素敵ですよね。