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2020.04.27
犬にあさりなどの貝を食べさせても大丈夫?与え方と栄養(タウリン)についてご紹介
私たちが食べている食卓をうらやましそうに見ている犬の視線に気が付くことってありますよね。犬は飼い主と同じものを共有したいといつも考えています。だから、大好きな飼い主がおいしそうに食べているものはチャンスがあれば食べたい…と見つめているのかもしれません。
人用の料理をそのまま食べさせることは基本的にはオススメできませんが、犬たちと一緒に同じ食材を楽しむことはできるはず。そんな私たちにとっては身近な食材の中から、今回は春においしいおなじみの貝類・あさりについてご紹介します。
犬にあさりを食べさせても大丈夫!
ドッグフードに使用される原材料としてはあまり見かけることはないあさりですが、犬たちに与えること自体は問題ない食材です。もちろん、固い殻は食べることができませんので、身だけを食べさせるようにしてくださいね。
オススメの与え方は、野菜などと一緒に煮込んであさりのうま味が出たスープをドッグフードにかけて水分たっぷりのふやかしフードにすること。水分補給と嗜好性のアップが期待できます。
あさりのだしのうま味はアミノ酸に由来するものと言われています。犬はアミノ酸の量がより多いものを好むという研究結果(参照:ドッグフードのアミノ酸が犬が感じるおいしさに影響している?[#今気になるトピックス])も出ていますので、ドッグフードに飽きてしまったように見えたときや食欲が低下している時、犬を元気づけたいときに取り入れてみてはいかがでしょうか。
あさりはビタミンBとタウリン、ミネラル類が豊富な嬉しい食材
あさりは魚介類の中ではトップクラスにビタミンB12が豊富に含まれている食材です。ビタミンB12は細胞の再合成に必要なDNAを作る際に必要なほか、エネルギー代謝に関係するビタミン。犬たちの皮膚や粘膜など新陳代謝が適切に行われるために使われるので、皮膚の健康維持などにも役立つ栄養です。
また、あさりにはタウリンも豊富。犬にとってタウリンは必須栄養素ではありませんが、最新のドッグフードレシピには配合されている傾向があります。心臓の収縮などに関係する栄養素のひとつです。さらに、犬の視力維持にもタウリンは関係しているといわれているほか、皮膚のバリア機能が正常に働くためにも使われている成分です。
ほかにもミネラル分としては、鉄分やセレンがも豊富。たまにのちょっとしたお楽しみとして与えてみてくださいね。
(どんな食材もですが、シニア犬や小型犬には消化に優しく細かく刻んだ方がいいと思います。)
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貝塚でもわかるように縄文時代日本人は貝類をタンパク源としてかなりの量を消費していたようです。そして、縄文人の焚火を囲んだ食卓の側には縄文犬が。縄文犬もきっと貝を分けてもらっていたでしょうね。
あさりを手軽に食べさせてみるなら
Piece あさりフリーズドライ 16g
●原材料
あさり
●保証分析値
粗タンパク質 60.1%以上(DM62%) 粗脂肪 2.9%以上(DM3%) 粗灰分 29.97%以下(DM30.9%) 水分 3%以下
○カロリー 257.2kcal/100g
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この記事を書いた人:POCHIのペット栄養管理士 岡安
ペット栄養管理士です。犬ぞりやフリスビーなど、犬とできるアクティビティが好き。大型犬を見るとテンションが上がります。