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2020.04.22
犬にも使える免疫ハーブ オススメ3選
関心が高まっている免疫系のさまざまなアイテム。その中の一つとして昔から活用されていたのが免疫ハーブ。
ただハーブについては専門的な知識が必要な面もあり「どんなハーブが免疫に良いのかわからない…」「間違ったものを与えてしまわないか心配」というお声があるのも事実。ここではポチでお取り扱いしている免疫系サプリメントの中でよく使われているハーブをいくつかご紹介します。
人気の漢方 アストラガルス=黄耆(オウギ)
アストラガルスは、近年特に注目を集めているハーブの一つです。アストラガルスは、免疫系の話で耳にすることも多いT細胞やナチュラルキラー細胞という体内に侵入した異物や菌などを攻撃する働きを持っている免疫細胞を応援して元気にします。また長引く病気の治療などによって免疫が低下してしまっている時にも使われることがあります。
昔から東洋医学では風邪などの感染症のほか、虚弱体質の人を元気づけるために使われてきたのですが、その働きが科学的に解明されてきたというわけですね。
犬たちにとっては、免疫系が低下しやすい季節の変わり目やハイシニア犬の健康維持向けのサプリメントとして使われるほか、ドッグフードに使用されていることもあります。
注意事項
*1 免疫抑制治療をしている場合や自己免疫疾患には使用できません。とり入れ方としては、数か月使った後はお休みの期間を置く、といった具合に調整しながら使うことが多いハーブです。
■アストラガルスを使ったアイテムはこちら
┗ フィトセラピスト(植物療法士)が贈る、ハーブ便り『アストラガス』 もぜひご覧ください。
自然由来の抗生物質ハーブ、エキナセア
エキナセアは、免疫系のサプリメントに使用されることが多いハーブ。花の見た目もかわいらしく、鑑賞用の花として栽培されることもあるエキナセアですが、ネイティブアメリカンたちにとってはとてもありがたい「万能ハーブ」として大切にされてきたのだとか。抗生物質に取って代わられるまで活用され、古くから大切に受け継がれてきた優れたハーブです。
与える際は、サプリメントを適量、気になる期間に絞って与えることが推奨されています。特に免疫力が気になる季節の変わり目などに1か月~3か月を目安にして使用してみてくださいね。
注意点として、キク科の植物にアレルギーがある犬や妊娠中の犬には使用できないハーブになります。
■ フィトセラピストからのコメント
免疫バランスを整えるハーブとしては、アストラガルス、アガリスク、ジンセン、レットクローバー、ターメリック、ガーリックゴールデンシールなどたくさんありますが、中でも代表的で使いやすいのが「エキナセア」です。
エキナセアはネイティブアメリカンが最も大切にしたハーブで、風邪や伝染病の治療に用いられてきました。
免疫賦活薬といわれ、細菌やウイルス感染に対して負けない身体の健康維持に役立つことで知られています。
エキナセアの有効成分のひとつである多糖体は、免疫細胞(マクロファージ)の活動を活発にし、インターフェロンの産出を促進することが臨床報告されているハーブです。 このエキナセアがきちんとカラダに役立つようプラスしたいのが、免疫でかかせない栄養素のひとつでもある、抗酸化ビタミン、抗ストレスビタミンと呼ばれるビタミンCです。
ウイルスは粘膜から侵入します。ビタミンCはコラーゲン生成を助け、健康な皮膚、粘膜を保つことに役立ちます。ですから、エキナセアと一緒にビタミンCを豊富に含むハーブ「ローズヒップ」を併用することがオススメ。
ローズヒップには、ルチンやフラボノイドなどのビタミンPと呼ばれるビタミンも含まれ、血管を丈夫に保ち、 活性酸素を中和するのにも役立ちます。 また更に、皮膚、粘膜を丈夫に保つために必要なベータカロチンを 豊富に含むハーブ「カレンデュラ(マリーゴールド)」のプラスもオススメです。
■エキナセアを使ったアイテムはこちら
別名:ワイルドサンフラワー エリキャンペーン
かわいらしい黄色い花を咲かせるハーブ、エリキャンペーンは日本ではオオグルマという別名で知られ、伝統的な薬である“木香丸”に使用されていました。
犬たちにとっても身近な寄生虫への対策として使用されてきたハーブで、暖かくなっていくこの時期に再び注目を集めそうです。
また、犬用のサプリメントでは、体内で増えた悪さをする菌に抗うのをフォローしたり、膀胱内で増えすぎた雑菌の排出を促すためにも使用されたハーブ。
ちなみに、腸内細菌のえさとなる食物繊維、イヌリンが初めて発見されたのは、エリキャンペーンの根からだったそうです。お腹の中の有用菌を増やし、免疫系をサポートするという意味でも期待できそうですね。
こちらも、植物療法士や長い年月から犬のために考えられ、組み合わたハーブミックスやサプリメントを選んでとり入れてみてくださいね。
■エリキャンペーンを使ったアイテムはこちら
おわりに
ドッグフードの原材料を見ると、さまざまなハーブの名前を見かけますよね。そんなとき「このハーブはどうして使われたのだろう?」「そういえば、免疫サプリメントでも使われていたな」と気づけば、原材料からもフードの特長がつかめて「うちの子に合いそう」と、役立つかもしれません。
今回は免疫系に関係するハーブを中心にご紹介しましたが、伝統的な知識や知恵をもとに作られているハーブに関する学問は奥が深いもの。専門家であるフィトセラピスト(植物療法士)からの記事もぜひ参考にしていただき、犬との暮らしにお役立てください。