- コラム
- スタッフコラム
2021.12.01
ドイツの街角から ~ケルンの街のクリスマスの装い~
*1 この記事を書いた人:pochinski スペインのマジョルカ島で保護され、家族になった犬と現在ドイツで暮らす旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。
ドイツでは11月に入ってから、街のあちこちでクリスマスのデコレーションが始まりました。去年はコロナ禍で中止になったクリスマスマーケットの準備も着々と進み、あとは開催を待つばかり。
ところが、新型コロナの新規感染者数が連日のように記録更新される事態となり、感染状況が深刻なバイエルン州などは開催直前になって再び全面的な中止を決めたのです。国内外で有名なドレスデンやニュルンベルクのクリスマスマーケットも中止に追い込まれ、人々がひどくがっかりしたことは言うまでもありません。
私たちが暮らすケルンでは、日本と比較すると感染者数は驚くほどの多さではありますが、ドイツ国内の水準よりは良いこともあって、11月下旬に無事、クリスマスの準備をスタートすることができました。
ただし、「2G」という入場制限つき。2Gとは、「geimpft(ワクチン接種済み)」と「genesen(治癒した)」の2つの頭文字をとった言葉で、これに該当する人だけが入場できるというルールです。実際には、会場の出入り口で必ずしも2Gを確認されるわけではなく、飲食する人を確認することが多いようです。
さて、肝心なクリスマスマーケットの中身ですが、オーナメントやキャンドル、アクセサリー、防寒具、おもちゃなどのグッズ、クリスマス菓子や焼きアーモンド、ソーセージ、グリューワインなどの飲食と、例年どおりに多彩なスタンドが勢ぞろい。甘くて香ばしい匂いが会場に漂っています。
私が知っているだけでも、ケルンには6カ所の会場があり、それぞれにデザインが異なります。また、日中と夜でも雰囲気が変わるため、昼から夜まであちこちのクリスマスマーケット巡りを楽しめます。日中は人出がやや少なく、ゆっくりとスタンドを見て歩くことができて快適。夜になるとイルミネーションがきらめき、雰囲気が一気に盛り上がります。平日でも仕事帰りの人や親子連れでにぎわい、特に飲食できるスタンドの前は盛況です。そんな場所はポチンスキーには誘惑が多いので、連れて行く時は要注意です。
まだ始まったばかりのクリスマスマーケットですが、11月末の時点では新型コロナの感染者数はまだまだ増える勢いで、クリスマスまで開催し続けることができるかは不透明です。
ロックダウンになる可能性もゼロではなく、はたしてどうなることでしょう。