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2022.11.28
子犬時代と別犬に? 柴犬あるある〜こんなに(態度が)大きくなりました編~
柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、きわめてマイペースな柴犬と暮らす方ならきっと「あるある!」と声を揃えてくれそうな「柴犬の成長あるある」をお届けします。
「取ってこい」遊びは「取りにこい」遊びに
犬との遊びの定番といえば、ボールやおもちゃを投げて遊ぶ「とってこい」ですよね。うちの柴犬も子犬時代からこの遊びが大好き!ただし、成長するに従って遊び方が変わってきました。
大人になった我が家の柴犬の遊び方を紹介します。
Step1:飼い主が投げたボールを嬉しそうに追いかける。
Step2:くわえたボールをその場で落とす。
Step3:「また投げて!早く!」とその場で待つ。
「投げて!」と言われても、ボールは柴犬と同じ遠い場所にあるわけです。しかたないので、飼い主は柴犬の側までボールを取りに行き、再び別の方向へ投げます。
別の方向に投げられたボールを追いかけ、くわえてその場に落とす、その繰り返し。
ひどい時には、さらに遠くへ走って行って、その場にポトンと落とします。
これはもう「取ってこい」遊びではなく「取りにこい」遊びです。しかも、とても楽しそうにしているのに、突然スイッチが切れたように飽きてしまうのも謎のひとつ…。
直前まであんなに楽しそうだったのに、取りに行ったボールを投げると飼い主を一瞥してゴロン。ボールを追いかけるどころか、まるで最初から自分は遊んでいなかったような冷めた態度。
飼い主の遊びモードのままのテンションをどうすればいいの?となる瞬間です。
「用があるならお前が来い」柴的距離をキープする
犬といえば、想像するのが「おいで〜」と呼んだら飼い主さんの元へと飛ぶように駆け寄ってくる姿ですよね。我が家の柴犬も、子犬時代には飛んできては甘える姿がとてもかわいかったのを覚えています…。
「かわいかった」と過去形で語るということは、大人になった今では違った展開になってしまうから。
他の犬に対して適度な距離感を保つ「柴的距離」は、飼い主相手でも発揮されるようになるのです。
我が家の柴犬は「おいで〜」の声に反応して近寄ってくるも、飼い主の手前でストップ。もう一度「おいで!」と繰り返すと、触れることさえできない距離を保ちつつ「え?もう来てますけど?」とすました顔でこちらを見つめてきます。
柴犬にとって、飼い主さんが見えてさえいれば、それは隣にいるのと同じことのようです。たとえ飼い主さんが相手でも「パーソナルスペースは絶対に守りたい」それがこだわりなのでしょう。
しかも自分から近寄ってきた時でさえ、この「柴的距離」を出してくるのが本当に謎です。甘えたくて側に来たのに微妙に手が届かない位置でフセていたり、数回なでるとフッと離れて距離を取ったりすることも。
なでてほしいんじゃなかったんかーい!
甘えたいけどずっとべったりはイヤ。構ってほしい時ですらONとOFFの切り替えが早くてハッキリしているのも、これまた柴犬らしさなのです。
返事は耳だけ・振り向いてくれたら超ラッキー
「柴的距離」だけではありません。名前を呼んでも返事をしないのが柴犬です。絶対に聞こえているはずなのに、名前を呼んでもこちらへ来るどころか振り向きもしません。けれども、よ~く見ると耳だけこちらを向いている……。
まさかと思いましたが、どうやらそれが返事のつもりのようです。試しにもう一度名前を呼んでみると、耳がさらにこちらへクルリ。
実はこれ「聞こえてるよ。コレでわかるでしょ?」という気持ちなのだとか。信頼してくれていると思うと嬉しいけれど、やっぱりちょっと寂しい飼い主なのです。
それでもやっぱり柴犬が好き
大人になればなるほど、こだわりの距離感や行動が顔を出してくる柴犬の成長。飼い主の本音としてはできたらもっと甘えて欲しい! とはいえ、この素っ気なさこそ柴犬らしさなのでしょう。投げたボールをチラ見されても、なでようと伸ばした手が空振りしても、柴犬との暮らしはやっぱり楽しく愛おしいなぁと思うのでした。