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2023.01.25
想像を超えてきた!飼い主を惑わすエンドレス換毛~柴犬あるある 無限換毛期編~
柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、抜け毛祭りで知られる柴犬と暮らす方はもちろん、換毛期があるダブルコートの被毛を持つ子と暮らす飼い主ならきっと「あるある!」と声を揃えてくれそうな「抜け毛のあるある」をお届けします。
換毛期の抜けすぎ問題
柴犬は被毛がダブルコートなので、換毛期になると体温調節をするためにアンダーコートがごっそりと抜け落ちます。
その抜け毛の量、とにかく柴犬は半端ない!
噂は聞いて覚悟はしていたものの、はじめて実際の抜け毛の量を見た時は衝撃的でした。
この季節になると、柴犬の飼い主さんはまるで天気の話でもするように「抜けてるよね」「抜けてるねぇ」といった会話が挨拶代わりになります。
抜け毛除去のためのブラッシングもエンドレス。
「ブラッシングしても抜けなくなったら」「抜ける量が減ってきたら」と考えていると、一生ブラッシングは終わりません。
しかも、換毛期の柴犬の抜け毛はブラッシングした時だけではありません。ただ撫でるだけでも、てのひらには柴犬の毛がみっちり。
当然ですが、掃除機をかけてもかけても、部屋の中はいつも抜け毛だらけ。部屋に抜け毛が渦巻いていない生活は、もはや遠い記憶です。
もうひとつ、換毛期といえば、モフっと浮き上がってくる抜け毛の塊も引っ張りたくなる魅惑のポイントです。浮き上がってきたモフモフの毛を、軽くつまんで引っ張るとズボッと抜けるあの抜け毛感。
この抜けっぷりがなんとも気持ちいい!柴犬飼い主にとって、換毛期の密かな楽しみなのです。
換毛期じゃなくても抜けすぎ問題
では換毛期が過ぎれば抜けなくなるのかといえば、残念ながら室内飼いの柴犬の場合はそんなことはありません。
我が家の柴犬は、寒い冬にむけてすっかり冬毛が生えそろった頃に、再び換毛期が始まります。……というのも、エアコンを稼働しはじめて部屋が暖かくなるから。
せっかく暖かくなった冬毛を脱ぎ捨てて、すっかりスカスカになった体で真冬の寒風にさらされる柴犬……。ああ、一体なんのための換毛だったのでしょう。
もちろん、夏も同じです。せっかく涼しくなったのに、エアコンを使い始めて涼しい部屋で過ごしているうちにモコモコとした暖かそうな冬毛が!
室内飼いが増えてきている結果、ひたすら1年中抜け続ける柴犬も少なくないのです。
柴犬を飼う前に想像していたのは「換毛期はたくさんぬけるけど、その他の季節は毛は抜けない」という姿。
けれども実際は「普段もモリモリ抜けるけれど、換毛期になるととんでもない量が抜ける」という世界が広がります。
換毛は爆発だ!抜け毛アート
抜け毛の収穫量がぐっと増える換毛期になると、SNSで見かけるのが抜け毛をつかったアートな作品(?)の数々です。なかには換毛期の間に溜め続けた抜け毛をつかって、もう1頭柴犬をつくり出すツワモノも!まるで多頭飼い?!
とりあえず、柴犬の飼い主ならついやっちゃうのが「抜け毛のせ」
頭の上に抜けた毛をのせて、その量を愛おしみながら写真におさめます。そのままボフッとのせたり、まんまるくしたり、モヒカンぽくするのも楽しいもの。
もちろん、柴犬本人は迷惑顔ですが、大変なお手入れを頑張っているんだから、このくらいはつきあってもらいましょう!……いいよね?ダメ?
ちなみに、柴犬の抜け毛を集めてフェルトアートを作っている人もいます。通常は羊毛でつくるこのアート、フワフワの柴犬の抜け毛を混ぜてつくれるのです。
実際の抜け毛をつかって小さなきょうだい犬がつくれるのも、柴犬の魅力の一つかもしれないですね。
それでもやっぱり柴犬が好き
換毛期でも換毛期でなくても、部屋は常に柴犬の抜け毛だらけ。うっかりフリース素材の服なんて着てしまうと、絡みつく抜け毛で新しいデザインが誕生してしまいます。
掃除の効果が一瞬で終わっても、ブラッシング中にエンドレスで毛が抜け続けても、それでもやっぱり柴犬が好き。大量に抜けた毛さえも、可愛くみえちゃう飼い主なのでした。
これまでの「柴犬あるあるシリーズ」