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2023.06.05

ドイツの街角から ~ドイツの鉄道を乗りこなすポチンスキー~

ドイツの街角から ~ドイツの鉄道を乗りこなすポチンスキー~

*1 pochinski: スペインのマジョルカ島で保護され、家族になった犬と現在ドイツで暮らす旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。

ケルンの市内では近ごろ、車道を歩行者と自転車の専用路に切り替えたり、車道に幅広い自転車専用通行帯を設けたりと、街中の自動車通行量をなんとか減らそうといういろいろな“作戦”が進行中です。
おかげで歩道は広くなり、我が家のポチンスキーともリラックスして散歩できるようになりました。

 

ドイツ国内のペットショップでは、犬を車に乗せる専用のケージも種類が豊富です。

ドイツ国内のペットショップでは、犬を車に乗せる専用のケージも種類が豊富です。

そういう私たちもポチンスキーと一緒にドライブで遠出することはあります。
ドイツでは犬限定の特別な乗車ルールはありませんが、犬は貨物の一種としてケージに入れたり、専用ベルトを装着したりして、運転中に自由に動けない状態にするよう推奨されています。
助手席で膝の上に犬を乗せてドライブ、なんてついついやってみたくなりますが、そういった行為は人にとっても犬にとっても危険だという考えなのでしょう。
ドイツは犬と人との距離が近い国であることを考えるとこの厳格さは、小さな子供をチャイルドシートに乗せる親心に近いのかもしれません。

 

分かりにくいですが、ハーネスで体を固定しています。

分かりにくいですが、ハーネスで体を固定しています。

私たちがポチンスキーを連れてドライブする時は、専用ベルトを装着させ、後部席のシートベルトに取り付けています。
喜んで乗車するわけではないものの、嫌がることもなく、いったん乗ってしまえば目的地に着くまでおとなしく眠っています。

 

ドイツの鉄道は、犬と一緒に乗車することができます。

ドイツの鉄道は、犬と一緒に乗車することができます。

一方、ドイツで電車に犬を乗せる場合、市内を走る地下鉄や路面電車と、ほかの市町村や遠方まで走行するドイツ鉄道とではルールが異なります。
地下鉄や路面電車は犬も無料で乗車できますが、ドイツ鉄道は犬の大きさによっては運賃がかかります。
小型犬はバッグやケージに入れれば無料、バッグやケージに入らない大きさの犬は子供と同額の運賃がかかります。
状況によってはマズルガードをつけなければなりません。

 

路面電車の中で。乗車時間は短いため、ポチンスキーはたいてい立ったまま目的地に着くのを待っています。

路面電車の中で。乗車時間は短いため、ポチンスキーはたいてい立ったまま目的地に着くのを待っています。

中型犬の部類に入る大きさのポチンスキーがドイツ鉄道を利用する際は、子供料金を支払わなければなりません。
マズルガードをつける必要はないものの、リードは必須。
ポチンスキーは電車の揺れが心地いいのか、目的地までおとなしく眠っています。
吠えもせずに静かにしているので、ほかの乗客たちは犬がいることに気づかないかもしれません。
そういう点では、本当に手のかからない子です。

 

ただし、客車に敷かれたカーペットにポチンスキーの抜け毛が大量に残ることがないように、持ち込んだブランケットの上に寝かせています。
そして、降車前にはコロコロを使って掃除することも忘れません。
犬を連れて行くとあれこれ荷物も増えますが、一緒に旅ができる楽しさや喜びはかけがえのないものです。

  

ドイツ鉄道の客車。ブランケットの上に乗せていますが、足がはみだし気味ですね。

ドイツ鉄道の客車。ブランケットの上に乗せていますが、足がはみだし気味ですね。