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2024.05.15
【#イベントレポ】日本最大級のドッグショーと犬イベントを同日に楽しみ尽くす!
今回のお役立ち情報ドッグイベント
2024年4月に東京ビッグサイトで開催された「JKCサクラ・アニュアル・ショー2024」と「インターペット ~人とペットの豊かな暮らしフェア~」をハシゴして楽しんだ筆者の経験談と、大規模な複合型犬イベントの魅力をお伝えします。
アジア最大級のドッグショーに、珍しい犬も大集結
2024年4月6日・7日に、国際畜犬連盟(FCI)からアジア地域最大規模の展覧会として承認されている「JKCサクラ・アニュアル・ショー2024」が開催されました。
FCIにより公認された355犬種のうち、134犬種1,889頭が同ショーに出陳されるため、筆者は街中で出会うことがない“レア犬種”や“レアカラーの犬”、さらにはドッグショー用にヘアセットされた犬たちの華麗な姿を見ようと、4月6日の8時30分到着で東京ビッグサイトを訪れました。
同ショーは例年、朝から昼頃にかけてブリード(犬種別)審査が行われるため、さまざまな犬種を見ようと思ったら、早起きは欠かせません。
大規模なドッグショーなので、会場に設置されているリングは9つ。
犬種ごとの使用リングとタイムテーブルを入場時に配布された「審査進行表」で確認し、いざ、リング1とリング2の中間くらいのリングサイドへ。
まず目に飛び込んできたのは、ボーダー・コリー。JKCで公認されている35種類の毛色のうち、多数を占めるブラック&ホワイトの犬たちに交じり、珍しい毛色のブルーマール&ホワイトを見つけました。
街で見かけることのないレア犬種も、続々と登場してきます。
その名のとおり、ポーランドの牧羊犬であるポリッシュ・ローランド・シープドッグは、広いリングを颯爽と歩いていました。
同じ牧畜犬でも、縄状の被毛が印象的なプーリーは、その被毛のために骨格構成を見た目からは判断しにくいからか、審査員は念入りに犬の身体を触って審査をしています。
隣のリング2に目を移すと、アラスカン・マラミュートが! シベリアン・ハスキーとよく似ていますが、ハスキーより大きく、マズルが細くなくしっかりしているのでアラスカン・マラミュートで間違いないでしょう。たった1頭の出陳でしたが、力強くリングを歩む姿に瞬きも忘れて見入ってしまいました。
筆者が街で出会ったことのないアメリカン・アキタも2頭、見ることができました。日本の天然記念物に指定されている秋田犬とは、祖先は同じで見た目は似ていても別犬種であるアメリカン・アキタ。ピンと直立して前傾した耳、そして秋田犬よりさらに大きな身体を図鑑ではなくナマで目にでき、興味深く観察しました。
リング2では、世界でもっとも古い犬種のひとつであるバセンジー、マルタ島でウサギ狩りの役割を担っていたファラオ・ハウンドも注目を集めていました。
アフリカのコンゴ共和国が原産であるバセンジーも、古代アフリカの猟犬を起源とするファラオ・ハウンドも、温暖な地域での暮らしになじむような短毛と、筋肉質な体躯から、犬という動物本来の美しさを感じずにはいられません。
フワフワ、モフモフ、サラサラ…、ショー用の麗姿に感嘆
ドッグショーでは、街で見る姿とはまた違い、美しく整えられたショードッグたちの姿が見られるのも楽しみのひとつ。
サイズは小さいけれども圧倒的な存在感を放っていたのが、ペキニーズです。中国の宮廷で門外不出の犬種として愛育された当時の気品を、長毛のフルコートのペキニーズは今も伝えています。
同じ中国の犬であるシー・ズーも、ドッグショーでは長い被毛を風になびかせながら優雅な姿で人々の目を引いていました。
パピークラスの審査では、被毛が伸びかけのシー・ズーの愛らしい姿に目を細めました。まだ幼いながらも、ピシッとスティポーズを決めていたのには驚きです。
モフモフなキュートさで人々を虜にしていたのは、最近人気が急上昇中のビション・フリーゼ。アメリカで生まれた「パウダーパフ」と呼ばれる綿あめのようなカットスタイルは、ビションの陽気さをそのまま表しているかのよう。
プードルやミニチュア・シュナウザーなど、ドッグショーならではのカットスタイルで登場する犬種も、歓声を集めていました。
プードルは本来の役割である水猟の仕事中に、内臓を保温しつつ足腰の筋肉はよく動かせるように、またシュナウザーは害獣の攻撃から目や口元を守るために、それぞれ独特のカットが施されるようになりました。
このように、ドッグショーは過去記事(2023.01.18「レア犬種もたくさん!華麗なるドッグショーを楽しもう」、2022.07.06「ドッグショーは胸躍る異空間!ドッグショーの楽しみ方ガイド」)にもあるように、犬種の本来のあるべき健全な姿を守り後世に伝えるために行われています。
ふだん見る機会がない珍しい犬の姿や、犬種の理想とする姿を間近に見られる場なので、ぜひ気軽に出かけてみてはいかがですか?
インターペットで買い物三昧
毎年春のこの東京ビッグサイトのイベントは、別ホールで「インターペット ~人とペットの豊かな暮らしフェア~」も開催されています。
筆者も毎回、この2つのドッグイベント両方に足を運んでいます。
筆者は今回、1年ほど前に迎えた中型の元保護犬のために、おもちゃと保冷剤が仕込めるネックバンドを、15歳になり痩せて寝ていることが多くなってきた老犬テリアのために高反発のドッグベッドを、そして生活の役立ち用品として大豆由来の自然派消臭スプレーなどを、イベントならではの特別価格で購入しました。
また、今回のインターペットでは、お空に旅立った子のメモリアルグッズや、震災時などに役立つペット防災グッズのブース、そしてスウェーデン・ドッグマッサージのブースなどが気になりました。
第14回目となる2024年の「インターペット」は、計6ホールの展示エリアに、14カ国・地域から739社(国内567社、海外172社)が出展。4日間で6万7022名と3万376頭のペットが来場したそうです。
高揚感と学びのある「JKCサクラ・アニュアル・ショー」、そしてきっと戦利品を多数ゲットできる「インターペット」、この日本最大級の一大ドッグイベントをハシゴして、1日だけでなく、2日にわたってどちらも楽しみ尽くすのも良いでしょう。
文・写真:臼井京音