• 特集
  • 季節_ピックアップ

2019.10.28

シニア犬の関節炎ケア、何から始める?段階別 食事のポイント

シニア犬の関節炎ケア、何から始める?段階別 食事のポイント

朝晩や、天気が悪くて太陽が見えない日は、寒さが身に染みるように感じられますね。寒さが厳しくなると、シニア犬たちは関節の曲げ伸ばしが辛そうに見えることも。
関節の痛みや違和感から運動量が落ち、肥満などの影響が出るとさらに関節に負担がかかる悪循環に陥ってしまう前に、犬の関節炎のサインを知って段階別に手軽にできる冬対策を始めてみませんか?

高齢になった犬に多い関節炎を労わるためのポイントを、犬たちの関節にみられる変化の段階ごとにご紹介します。

Step1 シニア犬の入り口 関節炎初期まだ関節自体にトラブルはなさそう。今後のために始めたいこと。

犬たちは私たち人間の数倍のスピードで年齢を重ねていくといわれ、成犬になったあとは1年間で4歳ぶん歳をとるというのが一般的な解釈です。いつも通り元気で過ごしていて、相変わらずに見える犬も、1年少しずつ年齢を重ねています。できるだけ長く、そして健康的に楽しく過ごしていくためにも、大型~超大型犬なら5~6歳前後から、小型~中型犬でも7~8歳頃からシニア期の生活をイメージして、食事を見直したり、関節炎と深く関係している体重管理を検討する方も多いようです。

でも、初期のシニア犬はまだまだ若さもあり、元気な頃。関節炎などのトラブルが出ていないこともあると思いますが、肥満と高齢犬の関節トラブルには密接な関係があります。代謝が落ちて、以前と比較して運動量が減ってしまいより太りやすくなる、という傾向が見える前から、フードの内容を見直したり、以前よりも長い時間意識して散歩を行うなどの今後を見据えた体重管理を始めても早すぎたということはありません。シニア犬の体がまだ動くうちに、しっかりと体力を維持して筋肉を保つことが、ハイシニア犬になってからの生活の質に大きくかかわってきます。
このときにオススメしたいのは、「タンパク質はそれなりにあって低カロリー」のフードです。

中年期~シニアのフードのオススメはこちら

Step2 シニア犬としての生活サポート 関節炎中期段差を前に立ち止まったり、立ち上がるときに辛そうになってきたら。


犬の関節炎のサインに気がつく人が多いのは、犬が今まで何でもない顔をして通っていた段差にちゅうちょしたり、立ち上がる時にバランスが取れずによろけたりする様子を何回か見かけるようになったときではないでしょうか。例えば、ジャンプや走ったりという動作ができていても、ふとした時にちゅうちょするようなしぐさを見せ「あれ?」と感じるなど。

関節のトラブルのために、黒っぽい被毛の犬ならわかりやすく白髪が増え、「シニア犬になったな」「高齢犬らしっくなったな」と感じるこの頃から関節炎を意識したサプリメントの活用を始める方も多いようです。関節の動きをサポートする成分はいくつかありますが、それぞれの犬に合った方法で与えられるものを選んでみてください。

サプリメントの活用と合わせてオススメしたいのが、シニア犬の関節のマッサージです。関節周りを蒸しタオルなどで温めてから、優しい力でさすったり、曲げ伸ばしをしてみてください。もちろん、犬が嫌がったらすぐにやめるつもりで、ゆっくりと深呼吸をするようなリズムで繰り返してみてくださいね。

手ごろなサイズで使いやすい、犬たちのための湯たんぽなども売っています。高齢犬のマッサージをする際には、こういったものを活用して体を温めてからマッサージを行うと、うっとりとした表情を見せてくれることも多いはずです。関節にも全身の血行を良くする湯たんぽはハイシニア犬の介護などでも嬉しいアイテム。ぜひ上手に活用しながら高齢犬の体調管理に役立てたいですね。

また、中~大型犬の場合は、高齢になった犬たちを立ち上がらせたり支えたりする際の練習を始めておくと役に立ちますよ。まだ犬が自分の力で立ち上がったり歩いたりできるうちから、練習を始めておくのがオススメです。

シニア期の犬たちにオススメフードはこちら!

Step3 ハイシニア犬の生活 関節炎後期いつも寝ている、散歩に行きたがらない、あまり動きたがらなくなったら。


ハイシニア犬になり、犬の生活リズムが変わるほか、体力が落ちることでそれまで楽しみにしていた散歩に行かなくなったり、家の中でもあまり動き回らなくなっていきます。これも関節炎の痛みが関係しているケースも。

人間と同様に、高齢犬は日常生活の運動も減っていくと筋力が落ちてしまい、体力を維持するのにも苦労してしまいます。ハイシニアと言われる年齢になってくる犬は、家の中での移動も苦労する場面が出てきますので、滑らない床材のメンテナンスや家の中のレイアウトを変更し、段差をなくし、足元が見えやすいようにフットライトなどを設置することも良いかもしれません。

ハイシニアの犬たちの食事は、関節炎ケアよりもまずは食べられるものを食べられるだけ、がオススメです。
高齢犬は噛む力も徐々に弱っていきますが、犬が自分の意思で食べたいと思うものがあれば、それを中心に食事のメニューを用意してみてください。
もちろん、犬の好物が固いドライフードや噛みきれないようなジャーキーだったりする場合には、柔らかくなるようお湯でふやかしてみたり、同じ原材料を使用しているスープタイプのレトルトを活用してみるのもオススメです。
関節炎が進み、介護が必要になった高齢犬も、おいしいご飯を食べられることが喜びや刺激となり、元気に過ごすための大切なエネルギーとなっていきます。

食が細くなってしまい、介護が必要になったり、少ない量で栄養をしっかり補給したい場合には、高栄養のパピー用フードやミルク類が役立つ場合もあります。

ハイシニア犬のお守りとして。高栄養食のご紹介

  • POCHI リカバリーZ詳細を見る POCHI リカバリーZ

    対象商品を見る

    療養中などで自分から食事を取ることが難しくなった犬たちの栄養補給としてオススメのリカバリーZ。食後20分程度でカロリー源として活用される中鎖脂肪酸、アミノ酸より吸収性の高いペプチド4種を配合し、緊急時の強制給与で速やかな栄養補給が可能です。
  • ナチュラルハーベスト ミルクリプレイサー詳細を見る ナチュラルハーベスト ミルクリプレイサー

    対象商品を見る

    自分からごはんを食べられる犬たちでも、食事の量が減り栄養不足が気になるようなら、美味しいミルクをトッピングして栄養を底上げするのもオススメです。ドライフードのふやかしとしても使えます。高栄養なので、オヤツ感覚で与えると太りやすくなるのでご注意ください。
  • POCHI Marche ピュアゴートミルク 詳細を見る POCHI Marche ピュアゴートミルク 

    対象商品を見る

    体調が優れなくてもミルクなら食べてくれる、という犬たちもいますが、犬たちの体調を整えたり水分補給をするためにもミルクは役立ちます。フードのトッピングやふやかしなどの日常使いならこちらがオススメです。

おわりに

シニア犬に多い関節炎の進行度合いに合わせて、どんなケアが飼い主にできるのかを簡単にまとめてみました。シニア犬にとって、運動量が減ったりさまざまな意欲が低下するきっかけにもなる関節炎は、できるだけ避けたいトラブルのひとつです。
犬の関節炎の予防は、早い段階から始めることがとても大切です。今回ご紹介した関節炎の段階以外にも、犬の関節炎に繋がる筋力低下のサインもご紹介しています。(詳細はコチラ:シニア犬の筋力低下は関節トラブルのサイン。犬たちの体勢の変化のチェックポイント。)

犬たちの健康状態をチェックしながら、「そろそろ関節炎対策を始めたほうがいいかな?」と考える一つのきっかけとしていただければ嬉しいです。