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2020.08.19
シニア犬の関節、夏に気を付けるポイントとは?
シニア犬の多くが悩む関節に関するトラブルは、冬に出ることが多いので夏場はついつい油断しがちです。
犬の関節トラブルはすぐに完治するものではありませんし、毎日気にかけてフォローした方がいいので、一見、快適そうに見える夏の間の関節ケアのポイントをまとめました。
シニア犬は夏にも関節チェックを
シニア犬の関節の痛みやトラブルは冬のもの、と連想する方も多いと思いますが、夏に注意したいポイントとはどんなことでしょうか。
・エアコンなどによって冷えてしまい血行が悪くなる
暑い夏はエアコンに頼る場面が多いと思います。犬も人間も過ごしやすい室温にするためにも、温度管理はとても大切なことですが、シニア犬は室内の涼しい場所に長時間、じっとしているために体が冷えてしまうことがあります。
体の冷えによって血行が悪くなり、筋肉や関節がこわばりやすくなるので、体が冷えすぎてしまわないように適温に気を付けましょう。
・散歩時間の短縮により運動不足、体重増加
夏になると暑さのために長時間の散歩が難しくなります。また、急な豪雨などもあり、散歩の回数や時間を減らすことも増えてきますが、運動時間を減らせば体重増加につながることもあります。
関節への負担を減らすためには体重管理は必須。運動量が減っているようであれば、オヤツやドッグフードの量を減らすなどして体重管理も同時に行っていくことが大切です。
・筋力低下による姿勢の変化
運動が減ることで筋力も低下しやすくなります。年齢を重ねるごとに筋力が低下していくことは自然なことなのですが、筋力が落ちればそれをかばうために姿勢が変わってさまざまな関節に負担がかかるようになります。
筋力低下の分かりやすい例では、前傾姿勢になり首が上がりにくくなることや、後ろ足に力が入らなくなりなかなか立ち上がれない、座った時に膝を曲げることが出来ない、などがあります。無理な姿勢によって股関節や膝関節などへの負担が痛みにつながることもあるので、筋力の低下にも注意したいですね。
シニア犬の関節のために夏にできること
夏の間の過ごし方にひと工夫して、快適に過ごせたらいいですよね。そこで夏にオススメの関節ケアについてご紹介します。
■室内でもできる適度な運動で筋力を維持する
散歩の時間や頻度が減ってきたら、室内でもできる適度な運動を取り入れるのがオススメです。寝ている時間が長くなったな、と感じるようであれば今いる部屋と違うところにさっと移動し、犬の名前を呼んで「ちょっときて」と声をかけたり、一緒にぐるぐるとリビングを歩き回ってみたり、とってこい遊びやお座り、伏せなどすでにできる基本的な動作を繰り返し行うだけでも、シニア犬にとってはいい運動になります。
家の中でも飼い主となにかを一緒にすることは、シニアになっても、いつだってうれしい時間になるはずです。
■適正体重と筋力を維持するための食事管理
夏は関節への負担を大きくする要因のひとつ、体重増加が起きやすいという側面があります。しかし一方で、食欲が落ちてしまい、ほとんど食べなくなってしまうというお悩みもあるかと思います。
肥満傾向の犬は関節への負担が大きくなりますし、あまり食べなくなってしまう犬の場合は、筋肉を維持が気になります。
太りやすいタイプは、夏の間は適度なタンパク質が取れて、なおかつ低脂肪のドッグフードに変えたり、オヤツを減らすなどの工夫を。
食欲が落ちやすいタイプは、高タンパク質のフードにレバーなどミネラルやビタミンが豊富な食材をトッピングしたり、総合栄養食でオヤツのジャーキーのようなフードに変えてみたり、ウェットフードをメインに与えるなど、食事スタイルの見直しを行ってみてください。
■夏から関節配慮のサプリメントをプラス
犬の関節ケアのサプリメントは20年以上も前から犬飼いの先輩たちに利用され続けている実績があります。犬の健康維持のための様々な種類のサプリメントの中ではかなりスタンダートなものになります。とくに秋から冬にかけてがシニア犬の関節ケアとして注目されますが、1年を通して与えることをオススメします。
おわりに
今回はシニア犬に多い関節トラブルのケアとして、夏の間できることをご紹介しました。寒くなってくると関節に痛みが出たり、立ち上がるのに苦労する姿を見かけるようになる、という飼い主の声も多いですが、毎日の食事や習慣によって体は作られていきます。継続してケアを行うことで、少しでも快適な生活は作れると思います。
シニア犬の関節トラブルは冬だけではなく、夏の間も抜かりなく。
以前は活発にいろいろやっていたことをいつの間にかしなくなっていた…ということも増えますが、それはそれでよりいとおしく感じてしまうシニア犬との暮らしを笑顔で、そして快適に過ごしてもらえたらいいですね。