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2021.12.13
ヒヨコ豆がスーパーフード級に注目?その理由と犬の健康の関係。
ドッグフードの原材料に使用されるものの中には、優れた栄養バランスや機能性成分を持っていることから、スーパーフードと呼ばれるものがあります。
今回は、最近スーパーフードのように見直されている、ヒヨコ豆についてご紹介します。
ヒヨコ豆はその名の通り、豆の一種です。ドッグフードでよく使用される豆類にエンドウ豆やレンズ豆などありますが、これらの豆とヒヨコ豆とはどんな違いがあるのでしょうか?
ドッグフードの原材料としてヒヨコ豆を見ていくとどのようなメリットがあるのか、調べてみました。
ヒヨコ豆ってどんなもの?
ヒヨコ豆は、スペイン語ではガルバンゾとも呼ばれる豆の一種で、中東、北アフリカからインドにかけて広く栽培されている食物です。乾燥に強く、過酷な環境でも育てることができて、なおかつタンパク質を豊富に含むことから現地の人々の重要な栄養源として活用されています。とくに宗教的な理由で菜食主義の人々や、ベジタリアンな食事を選んでいる人々にとっては非常に重要な食材とされています。
インド料理のカレーの中にダルカレーと呼ばれる豆類を煮込んだカレーがありますが、ダルカレーに使用されることが多いのもヒヨコ豆です。
味わいは非常に淡白であっさりとしていて食べやすく、さまざまな料理に使うことができます。サラダのトッピングとして使ったり、粉末にしてお菓子に使われることもあるほか、スペインなどでは煮込み料理やスープの具としても非常に人気があります。
ドッグフードの原材料視点でヒヨコ豆をチェックしてみました
ドッグフードの原材料としてヒヨコ豆をチェックしていくと、どのようなメリットがあるのでしょうか?
まず、注目したいのがタンパク質。100gあたりのタンパク量は約20%となって、植物性のタンパク質を取り入れるのにはちょうど良い食材と言えるかもしれません。
また、同じ豆類である大豆と比較すると脂質が低いことも、ヒヨコ豆に注目が集まる理由になっています。栄養バランス的にはそら豆と非常に近い食材です。豆類ですので、食物繊維も豊富でお腹の健康を維持したい時にも役立ちます。
さらにヒヨコ豆はミネラル類もバランスよく含まれていることでも注目されている理由。亜鉛(3.2mg/100g)や葉酸(350μg/100g)、カルシウム(100mg/100g)といったミネラル類が豊富だから、犬の手作り食などを与えている時には不足しやすい栄養素が補えます。
もちろん、大豆に含まれる犬の神経系の健康維持に役立つ成分であるイソフラボンもヒヨコ豆にも豊富に含まれています。
大豆とそら豆のいいところ取り、的な面が人気を集めつつある理由のひとつなのかもしれません。
■ヒヨコ豆を犬に与える時は
犬にヒヨコ豆を与えたいと考えた時、どのような与え方がオススメなのでしょうか。
生のままで犬に食べさせたら消化されませんので、茹でてしっかりと火を通したうえで、軽く潰して与えてください。
日本で手に入るヒヨコ豆には水煮になっているものもありますので、そういったものであれば茹でる時間が省けて便利ですね。
豆の表面には繊維質でできた皮がついていますので、豆を潰しながらそれを取り除いてあげるとより消化に優しくなりますよ。
おわりに
本日はスーパーフードとして注目されつつあるヒヨコ豆についてご紹介しました。ヒヨコ豆は豆の一種ですが、他の豆と比較してミネラル類のバランスが優れているという特長があります。人間ではダイエットに役立つ食材として注目されているようですが、犬にとっては植物性タンパク質やミネラル類の供給源として、そしてドッグフードの栄養バランスを整える食材として人気がより一層高まっていくことになりそうです。