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2024.08.15

犬に使える!知っておくと役立つ、「経口補水液」の作り方[#犬の手作り食レシピ]

犬に使える!知っておくと役立つ、「経口補水液」の作り方[#犬の手作り食レシピ]

犬も人間同様、熱中症や下痢・嘔吐などで脱水症状を引き起こしてしまったときは、水分・塩分・糖分が最適バランスに配合された、経口補水液を飲ませるのが効果的です。
今年も猛暑が続くことが予想されています。
人も犬も気温の上昇とともに脱水症状が起こりやすい季節です。
今回は知っておくと役立つ「経口補水液」を自宅で作る方法をご紹介します。

DOG's TALK

獣医師 菱沼 篤子

獣医師 菱沼 篤子

市販で犬や猫などが飲める経口補水液も市販されていますが、常に家庭に常備しているという家庭も少ないと思います。
いざというときに家でできる応急処置なので、覚えておくと役立ちます。水分を与えたあとは病院に連れていきましょう。

水分、塩分を摂取する量が制限されている子には、与える前にかかりつけの病院に確認してください。

「経口補水液」の<材料:2頭分>(1頭分の出来上がり重量:310g)

・水(ミネラルウォーターや水道水)※硬水はNG:600g
・砂糖:20g
・塩:1g

<作り方のご紹介>

【基本の経口補水液の作り方】
水を人肌程度に温め、砂糖、塩をよく混ぜて溶かしたら完成。

経口補水液ゼリーの作り方&材料<材料:2頭分>(1頭分の出来上がり重量:160g)

・手作り経口補水液:300g
・粉ゼラチン:5g
・水:30g

ゼリーの作り方

1.粉ゼラチンを水にいれふやかしておく。

2.鍋に手作り経口補水液を入れ、50~60℃程度に温めたら、1を入れよく混ぜながら溶かす。

3.鍋肌がふつふつとしてきたら火を止め、器に入れて冷蔵庫で冷やし固める。

4.固まったら食べやすい大きさに崩してもOK。

経口補水液を与えるときのポイント


犬用の経口補水液は人間用のものよりも塩分や糖分を少し薄めに作るのがポイント。日常的に与えていると塩分や糖分が過多になるおそれがありますので、継続的に使う目的で手作りするときは、味見をしながら少々薄味に作るとちょうど良いといわれています。
積極的に水を飲むタイプの犬ではない場合は、飼い主が水分不足のサインを見落とさないようにすることが大切です。以下の様子が気になったら、冷たい経口補水液などで水分補給を行い、体を冷やすように意識してください。


★犬の脱水症状のサイン

・呼吸が荒く、パンティングがなかなかおさまらない
・おしっこの回数が減っている、しない
・食欲がなく、元気がない

■ 暑い中、犬の様子がおかしいと感じたら…

いつも通りの健康な状態であれば、水での水分補給で十分ですが、舌をだしてハアハアと息をすることが続いていたり、元気がなく食欲がなかったりしていたら脱水症状の前兆かもしれません。
体調が悪そうなときに与える場合は一気に飲ませず、少しずつお皿にいれたりスプーンやスポイトなどを使って与えてください。
熱中症のときは、体を冷やすためにも少し冷たくしたものがよいでしょう。凍らせてかき氷にしてもOK。ゼリーやジュレにすると飲み込みやすくなります。
熱中症が疑われるときは、経口補水液は応急処置。速やかに動物病院に連絡し、指示を仰ぎましょう。