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2024.08.22

犬も日焼けする!強い日差しから皮膚や被毛を守る紫外線対策を紹介

犬も日焼けする!強い日差しから皮膚や被毛を守る紫外線対策を紹介

暑すぎる夏は、紫外線が強く日焼け対策をして出掛ける方も多いでしょう。実は、身体が被毛で覆われている犬も日焼けのリスクがあります。

日焼けにより皮膚が赤くなり、皮むけやかゆみなどの症状が起こる可能性があります。
被毛の密度が低いトイプードルやマルチーズなどのシングルコートの犬や、被毛を短くカットするサマーカットをしている犬は注意が必要です。

本記事では、犬の日焼け対策を紹介します。残暑が厳しい季節ですが、紫外線から犬の身体を守り、夏を快適に乗り越えましょう。

日焼けしやすい犬の特徴

被毛で覆われる犬でも、夏の暑い日差しによる紫外線で日焼けすることがあります。
犬の被毛の生え方は、犬種により異なりますが、シングルコートの犬やトリミングで短くカットすると日焼けの可能性も高くなるでしょう。

 

■紫外線の影響を受けやすいシングルコート

トイプードルやマルチーズ、ヨークシャーテリアなど、定期的にトリミングの必要があり、被毛が抜けににくいタイプの被毛はシングルコートと呼ばれます。

シングルコートは、被毛の密度が低いことが特徴です。
密度が高い二重構造の被毛であるダブルコートの犬種と異なり、被毛の隙間から、皮膚に直接紫外線が届きやすく、日焼けのリスクが高くなります。

まや、ミニチュアピンシャーやフレンチブルドッグ、スムースのチワワやダックスフンドなど、被毛が短い犬種も紫外線の影響を受けやすいため注意が必要です。
また、これらの犬種では皮膚が敏感な子が多く、わずかな刺激でもかゆみや湿疹が起こることが多いのも特徴です。

 

■短くカットするサマーカット

夏は暑そうだからと、普段はトリミングの必要がないダブルコートの犬種も、短く被毛をカットするトリミングをする飼い主さんもいます。

犬の被毛は、皮膚の保護や保湿、保温の役目を担うため、被毛を短くすることで、紫外線の影響を直接受けやすくなります。

 

犬が日焼けをするとどうなるの?

犬の日焼けは、人のように小麦色になるわけではありません。
日焼けしやすい被毛が薄い部位に赤みやかゆみが生じやすく、皮が剥けるなどの炎症を起こす可能性があります。

 

■犬が日焼けしやすい部位

犬が日焼けしやすい部位は、被毛が薄く、皮膚に紫外線の影響を受けやすい箇所です。
とくに直射日光が当たりやすい、鼻に起こりやすいでしょう。被毛が薄い犬では背中でもよく見られるようです。
また、比較的被毛が薄いお腹は、地面から反射熱を受けやすく、散歩する機会が多い犬で日焼けが見られます。

 

■犬が日焼けで起こりうる症状

犬の日焼けは、人のように皮膚の色が変わることは少なく、皮膚炎が起こりやすいとされています。

皮むけやかゆみ、赤みの症状が現れ、重症化すると皮膚が硬くなったり、弾力がなくなったりと皮膚組織が変わることもあります。
皮膚炎の症状がある場合は、日焼けではなく皮膚がんのこともあるので、獣医師に相談し適切な処置をおこないましょう。

犬の日焼け対策

人と同じように、強い紫外線を浴びる場合は、犬も日焼け対策を行いましょう。
直射日光の当たらない生活環境の見直しや、服の着用がおすすめです。また、日本よりも紫外線の影響を受けやすい海外では、犬用の日焼け止めも販売されています。

近年の暑すぎる気候は、犬の日焼け対策も当たり前になる日も近いかもしれません。犬の紫外線から守る対策方法を解説します。

 

■対策①生活環境 を確認する

近年は、野外で生活する犬が少なくなったものの、室内でも直射日光が当たりやすい場所に寝床があると、日焼けします。
日光が入りやすい窓には、UVシートを貼るのもおすすめです。

 

■対策②服を着用する

シングルコートの犬種やサマーカットをしたい場合は、直射日光が当たらないよう、服を着用するのもおすすめです。
とくに散歩やレジャーに出かける際は、UVカットができる服を選びましょう。熱中症を防止するために、熱がこもらない通気性に優れたメッシュや吸水速乾などの素材が適しています。
反射熱からお腹も守れるタイプや、蚊やダニの虫対策にも有効な手足も覆う服もあります。

 

■対策③犬用日焼け止めの活用する

日本よりも紫外線が強いニュージーランドやオーストラリアなどでは、犬も日焼け止めの使用が推奨されており、さまざまなメーカーから販売されています。日本でも購入可能な日焼け止めも増えており、通販サイトやペットショップで入手できる場合もあるでしょう。

鼻先や背中などの日焼けしやすい部位にクリームやスプレーを塗布します。日焼け止めは、紫外線を吸収して光や熱エネルギーに変換する成分や、紫外線を錯乱させ肌に届かないようにする成分が配合されます。

犬に日焼け止めを使う際は、犬が舐めても問題ない成分しか配合されていない犬用を選ぶようにしましょう。
ユーカリやティーツリーの香りで蚊やマダニなど虫が付きにくい成分を配合しているものもあります。また、犬が嫌がりにくい無香料もおすすめです。

 

■対策④紫外線の影響を抑える食事もおすすめ

紫外線は、活性酸素を増加させるため、抗酸化作用のある食材を取り入れるのもおすすめです。活性酸素とは、免疫力アップの効果があるものの、体内で過剰になると皮膚を老化させる原因にもなります。

活性酸素が働きすぎないよう、作用を抑制する食材を普段の食事に10~20%程度加えてみましょう。

おすすめの栄養成分や食材は次のとおりです。
● ビタミンE、C(ブロッコリー、イチゴ)
● カロテノイド(アスタキサンチン:鮭、リコピン:トマト)
● ポリフェノール(イソフラボン:納豆、アントシアニン:ブルーベリー)
● オメガ3脂肪酸(さんま)

抗酸化作用の食材を食べるだけでは、日焼け対策とはいいにくいですが、体内に発生した活性酸素による酸化ストレスへのケアとして、 夏のトッピングとして取り入れるとよいでしょう。

 

まとめ

本記事では、犬の日焼けによる影響を解説しました。
強い紫外線は、皮膚にダメージを与えますが、日光を浴びることで健康上良いメリットもあります。幸せホルモンであるセロトニンの分泌、紫外線の殺菌作用による皮膚病予防します。

適度に日光浴することが求められますが、近年の強すぎる紫外線にはリスクがあることも忘れてはなりません。
紫外線は皮膚に蓄積させないことが大事であるため、普段の生活で意識的に日焼け対策をするよう心がけましょう。