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2019.08.08

犬の下痢の原因は?下痢に悩んだらチェックしたいポイントまとめ

犬の下痢の原因は?下痢に悩んだらチェックしたいポイントまとめ

夏になると下痢をする犬が増えてきます。急に起こることが多い下痢は、飼い主心理としては「脱水症状にならないかな?」「血便になっているしどうしよう」と、不安になってしまうことが多いですよね。
一言で犬の下痢といっても原因となる要素はいくつかあるようで、それぞれの原因をきちんと知っておくことが、予防や治療の第一歩になります。
今回は多い犬たちの下痢についてまとめてみました。

犬の下痢はいつ増える?

夏の暑い時期は、私たち人間でも熱中症や脱水症状などの予防として、水分を多く摂ったり冷たい食べ物を選んで食べたりする機会が多くなります。犬たちの場合も同様で、いつもよりも多く水分を飲むようになったりします。これらのような「普段とは違う」行動や食事が原因となって下痢が引き起こされるケースがあるほか、暑く湿度が高い環境で食中毒などのリスクが高まることもあります。

主に、これらのことが原因で突発的に発生する下痢は、原因を取り除くことでおさまったり予防することができるかもしれません。

食べすぎ・飲みすぎが原因

基本的には飼い主が食事をコントロールして、犬たちには適切な量を食べさせているというご家庭がほとんどだと思います。でも、夏休みに入り家族と過ごす時間が増えると、犬たちとの触れ合いの一環として「オヤツ」や「フード」をいつもより多く与えてしまうことがあります。
もちろん、基本的にはオヤツもフードも大切なコミュニケーション手段ではあるのですが、いつもより多く与えてしまうとそれが原因でお腹を壊してしまう、いわゆる「食べ過ぎ」状態になります。

また、いつもよりも意識的に水分補給をさせようとしてスープタイプのオヤツやミルクなどを必要以上に与えてしまっても、お腹を壊すケースもあるようです。
どちらも大切なことですが、何事もやりすぎは禁物。適量を適切な場面で与えることが一番です。

いつもと違う食事が原因

夏の暑い時期は、犬たちの食欲が低下しがちな時期です。「ちょっとでも食べてほしい」という飼い主心理から心配のあまり、少しでも食いつきが良いフードを探して短期間にさまざまなものを試してしまうことも。急なフードの変更は犬たちの消化器系の負担になることがあります。食べなくなってしまったからといって焦りは禁物です。まずはいつもの食事をふやかすなど工夫をして、「自分から食べてくれるのを少し待ってみる」から始めてみましょう。(この時期、待つためにフードを置きっぱなしにはしないようにしましょう。)

ウェットフードを与える場合、保存のために冷蔵庫で一時的に保管する方も多いですよね。その時、冷蔵庫から取り出してすぐに食べさせると、フードが冷たすぎて下痢に繋がることもあるようです。犬たちに食べさせる前に常温程度に温めたりすると、嗜好性も高くなりリスクも減らせる可能性があります。

また、長期休暇中などは旅行や帰省などを通して、犬たちも家族以外の人とも触れ合う機会が多くなります。社会性を身に付ける良い機会ですが、この時に普段は食べ慣れていないものを食べ、お腹を壊してしまうケースもあるようです。

DOG's TALK

犬たちと一緒のおでかけを通してお腹を壊してしまう場合には、食事のほかに、普段と違う環境でのストレスや不安から下痢を引き起こしてしまうことも考えられます。緊張しやすかったり、慣れない環境や人、犬たちが余り得意ではない犬の場合は、無理をさせずにのんびりと過ごせるような工夫をすることが対策になることもあります。

食中毒?が原因

気温が高く、湿度も高い夏は、食中毒の原因となる菌類が繁殖しやすい時期とも言われています。犬たちのフードボウルなどには、菌が繁殖しやすいため普段より丁寧に"犬たちにも優しい洗剤"でこまめに洗うことなどの対策が重要になってきます。
また、食欲が低下していると、いつもと同じ量を出しても犬たちが食べ残してしまうことも多くなってきます。「少し経ったら食べるかも」とそのままにしていると、菌が繁殖しやすいだけではなく、フードが傷んでしまいます。しばらく経ってお腹が減った犬たちが、それを食べてしまうと、お腹を壊す原因になります。
犬たちの食事の量のコントロールと合わせて、食事が一心地ついたように見えたら、スムーズにフードボウルをさげるなどの工夫も対策として有効です。

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慢性の下痢の場合

犬たちの中には、「ずっとお腹の調子が悪い」という犬もいます。いわゆる下痢が慢性化している状態です。慢性的な下痢の場合は特に原因の特定が難しく、根気良く微調整を繰り返していくことが大切です。
また、良くある質問で「合うフードを教えてほしい」というお声もありますが、犬たち一頭一頭に個性があるように合うフードもバラバラです。残念ながら、その子の個性があるので、やってみないと分からないのがフード選びです。
飼い主の目線としては「こんな原材料を使っていて」「こんな価格で」「こんな製造法」など、好みもあるかと思いますが、犬たちのウンチの様子を第一の基準として、試しながらウチの子に合うフードを探してみてください。下痢は犬も飼い主も辛いものです。

犬の下痢が見られた時のチェックポイント

■ 慢性の下痢の気をつけたいポイント

・量が多くなりすぎていないか
・アレルギーの有無
・栄養過多・カロリー過多になっていないか
・ストレスの原因になりそうなものはないか

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