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2023.07.31
お散歩デビューから大混乱?!~柴犬あるある・子犬柴の登竜門編~
柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、どの子にも付きもの!?「散歩デビュー」の苦労話。
皆さまの家の子はお散歩デビューはどんな様子でしたか?おっかなびっくり?興味津々?
犬の性格や育った環境によっても十犬十色なリアクションが見られると思いますが、思い出すと「色々あったな~」と懐かしく感じますよね。
さて、今となってはすっかり頑固者でマイペースな柴犬。でも、子犬の頃は様子が違ったようで……?
柴犬と暮らす飼い主のみならず、犬と暮らす方ならきっと「あるある!」と声を揃えてくれそうな犬と飼い主の日常をお届けします。
お散歩デビューは難易度高め?
柴犬の散歩といえば、自分が行きたくない方向の散歩は断固拒否の「拒否柴」や、銅像化してビクともしない「不動柴」が有名。
そしてもうひとつ、忘れちゃいけないのが「柴的距離」を越えた犬へのガウガウ警告です。
フレンドリーな犬たちと違って、犬同士の距離感にこだわりをもつのが柴犬という生きもの。まるで侍のようにジリジリと距離を詰める様子は、飼い主であってもハラハラします。(そして飼い主は平謝りします)
けれども柴犬だって、はじめから侍だったわけではないのです。
子犬時代は「柴千代」と幼名で呼びたくなるような無邪気さで過ごしています。
とはいえ、幼い頃から柴的要素はてんこもりのため、お散歩デビューの難易度は高めです。
性格がビビりの子も多いため全く歩かなかったり、子犬らしさ全開のテンションで大騒ぎになっちゃたり、すでに侍魂全開だったりと想定外な出来事ばかり。
うちの子はかなりのビビりタイプだったので、お散歩デビューの前から、抱っこやカートで外に出て練習していました。
その時はとても楽しそうだったので、きっと大喜びで歩いてくれると思っていたのですが相手は柴犬、予想通りにはいきません。
お散歩デビューの日、そっと地面におろしてみます。
一瞬、なにが起きたのかわからないという表情をみせたあと、石のように固まってしまいました。柴犬のビビり発動です。
「おいで」と言っても泣きそうな顔で飼い主を見あげるだけで「な…なんでこんなヒドイことをするんですか…?」とでもいいたそうな様子。
そのうち腰が抜けるようにフセの体勢になってしまいました。
最後には、地面を見つめたまま「クゥゥゥ」と聞こえない位の声で訴えてきます。
お散歩デビューは3分で終了、 お散歩数はフセする為の1歩だけでした。これは散歩なのでしょうか?
謎スイッチON!突然、散歩に目覚める柴犬
散歩デビューで歩けない柴犬の話はよく聞きますが、オヤツやオモチャなどを用意して歩かせている家も多いようです。
我が家もオヤツで誘いながら、1歩ずつ歩く距離を伸ばす練習をはじめました。
少し先で「オヤツあるよ」と誘うとヨロヨロと歩いてきて食べては悲しそうにその場で座る、また少し先でオヤツを出す、の繰り返しです。
3日たってもマンション敷地の庭から出られません。
普通に散歩できる日が来るのか不安になってきたころ、うちの子が突然散歩に目覚めました。
何故か「楽しいねー!」とトコトコと歩きだしたのです。
嬉しいけど、なんで?きっかけがまるでわからない。
子犬の頃からすでに、柴犬の謎スイッチは健在です。
しかも犬を見れば挨拶せずにはいられないテンションアゲアゲ状態になっています。
どんなに遠くでも犬の姿が見えると、その場でスタンバイして「遊んで!」攻撃です。
大人の犬たちに怒られながらも、年齢の近い犬たちとは仲良く遊んだり一緒に歩いたり。
「犬の社会化」とはこういうものかと、しみじみと感じていました。
……この時までは。
1歳半で元服?突然の覚醒に飼い主動揺
すっかりフレンドリー犬と化したうちの子ですが、体に流れる和犬気質の血の影響か、いつまでも「柴千代」ではいられなかったようです。
ある日の散歩中のこと、向かい側からやってきた犬に突然のガウガウ!
飼い主は大混乱です。だって昨日まではすべての犬と遊びたがるフレンドリー犬だったんですよ。
またもや、きっかけがわからない柴犬の謎スイッチです。一説によると、2歳前後から柴犬の自我が芽生えてくるのだとか…。
え?もしかして、これが元服?ここからよく見かけていた侍柴になるの?
この日から突然……本当に突然!うちの子は誰彼構わず「遊んで!」と騒ぐ子犬から、柴的距離を守る大人の柴犬になりました。
若侍でも柴犬が好き
今ではすっかり侍となった我が家の柴犬ですが、子犬時代からのお友達だけは仲良くできるようです。それでも久しぶりだと最初はガウっちゃうところも、人見知り気質を持つ柴犬らしさなのかもしれません。(周囲の皆様、びっくりさせてすみません)
「あ、知っている子だ」と思い出せば元通りです。気が付くまで時間がかかることもあるのですが…。
柴犬の中には、ずっとフレンドリーな性格のまま大人になる子もいるようです。
ちょっと羨ましいけれど「THE侍」という感じもまた、大変だけど柴犬らしいなぁと思う飼い主なのです。