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2023.08.28
プロフェッショナル柴への道~柴犬あるある・クセが強い!柴犬・学びの流儀編
柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、なんだか人間のような「リアリスト」な一面を持つ柴犬の「あるある」です。
以前は、犬と言えば飼い主の指示に忠実に従ってくれる姿をイメージしていたという方も多いのではないでしょうか。でも実際に犬と暮らし始めると「思ったより人間臭い…」と感じる一幕がチラホラ…。
そんなときって、言葉を話すことができなくても、うちの子の頭上には漫画のフキダシのように思っていることが見える瞬間ではないでしょうか?
今回は、犬の言葉が見えてきそうな「人間みたい」と感じる瞬間の「あるある」をお届けします。
これぞプロ意識?ノーギャラは許さない
うちの柴犬と暮らしていてよく感じるのが「プロ意識の高さ」です。
「おすわり」「お手」のようなトリックはもちろん、写真撮影の時のカメラ目線や「おいで」という呼び戻しでさえノーギャラ(オヤツ)ではお断り。
しつけの本などで見かける「上手にできたら思い切り褒めてあげましょう」という言葉は、柴犬には通用しません。
褒める飼い主を冷静に見つめるか、ヘタすると迷惑そうにどこかへ行ってしまうからです。
自我の強い柴犬には、ギャラ(オヤツ)もなしでテンション高く「いい子だね!」「かわいいね!」と言う飼い主の姿はかなり怪しく見えるのでしょう。
「そんなことでは騙されないぞ」という声が聞こえてきそうです。
そう、彼らはプロの柴犬。子犬の頃から「学びの流儀」のクセが強い!
柴犬は言う「わからない」のではない「やらないのだ」
ちなみに、持っているオヤツの等級でも態度は変わります。
「おいで~」と呼ぶとチラリと見てまた寝る、我が家でよく見かける光景です。
おそらくチラリと見た時に、飼い主の手元を確認しているのでしょう。
「おいで」の声を必死にかけ続ける飼い主を、冷ややかな目で見る時もあります。これは本当に切ない……。
そんな時、柴犬は思っているのです。
「言っていることはわかるが、そんな安い仕事は受けられない」と。
覚えたての頃はどんなギャラ(オヤツ)でも反応したのに、成長するにつれて自分で勝手にギャラを引き上げていきます。
かと思えば、どんなに高額なギャラでも動かない時もあります。
なぜなら「今はやりたくないから」!
柴犬は飼い主の指示が「わからない」のではなく、あえて「やらない」のです。
自分の芸を安売りしないプロフェッショナル魂。
クセが強すぎる…!
飼い主をしつけるのが上手いという噂も
柴犬がプロであるもうひとつの理由、それは飼い主のしつけが上手いということです。
ブラッシングや爪切り、日々のお手入れの準備をしていると「なにか忘れていませんか?」とまっすぐな瞳で見つめてくることがあります。
その表情を見て飼い主は「ごめんごめん」と慌ててギャラ(オヤツ)を用意をするのです。
うちの子としては「やれやれ…うちの飼い主は物覚えが悪いな」とでも思っているのかもしれません。
別の日にはわざわざ飼い主の前にくると、いきなり「お座り」「お手」「ふせ」のストレートフラッシュを連続で決めてきます。
頼んでもいないのに、なぜかドヤ顔です。
しかもギャラ(オヤツ)をもらうまでやめません。
柴犬は知っているのです。
どうすれば飼い主が自分の希望を叶えてくれるのかを。さすがプロの柴犬。
飼い主への教育もクセが強い!
クセが強くても柴犬が好き
今日も散歩中、ダメもとで「おいで」と声をかけました。ええ、もちろん来ませんでしたけれど。
いいんです。
来たくなったら、自分から来るでしょう。
いつの間にか自分が柴犬の「学びの流儀」に合わせていることに気づいても、それもまた楽しい飼い主なのです。