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2023.12.14

【#大きな犬と】エクストリームの全国決勝を身近に見学!犬も満足そうな表情

【#大きな犬と】エクストリームの全国決勝を身近に見学!犬も満足そうな表情

同じ犬でも小型犬と大型犬では、育て方や食事など気をつけたいポイントがちょっと違います。でも世の中にある知りたい情報は小型犬向けが多いのが少々残念…。そんな飼い主さんのために、大きな犬にフォーカスした、健康や食事や遊びといった暮らしの情報を集めて紹介します。(POCHI編集チーム・大きい犬班)



今回のお役立ち情報ドッグスポーツ・エクストリーム

2023年11月25・26日に国営昭和記念公園(東京都立川市)で開催された、犬のイベント「しっぽフェスタ2023」。そこでひときわ注目を集めていた、エクストリームの決勝大会での大きな犬のすばらしい跳躍ぶりと、飼い主さんとの満開の笑顔をご覧ください!

気軽に、ドッグスポーツ決勝大会を観戦!

POCHI編集チーム・大きい犬班は、2023年11月25・26日に国営昭和記念公園で開催された「しっぽフェスタ2023」(主催:NPO法人ワンワンパーティクラブ)を訪れました。入場無料の「ゆめひろば」での開催ということもあり、両日とも犬連れ客でにぎわっていました。

しっぽフェスタでエクストリーム全国決勝大会が行われました

しっぽフェスタでエクストリーム全国決勝大会が行われました

会場で多くの観客を集めていたのが、「ドッグスポーツ“エクストリーム”全国決勝大会」。
ドッグスポーツ大会は、気候が良く広々としたスペースを使えるリゾート地で行われることも多いなか、全国トップレベルの決勝大会を都心部で気軽に観戦できるとあって、エクストリーム観戦を最大の目的にしっぽフェスタに足を運んだ飼い主さんもいました。

エクストリームとは、犬とハンドラーが協力して行う障害物競走。
低いハードル20台を超えていく「ハイスピード部門」と、様々な形状の障害物をクリアしていく「総合部門」があります。

犬の美しい跳躍姿が見られるのも観戦の醍醐味

犬の美しい跳躍姿が見られるのも観戦の醍醐味

エクストリームは、犬の体高ごとに3つのクラスに分けられています。体高34cm以上44㎝未満がミディアムクラス、それ以下がミニチュアクラス、それ以外がオープンクラス。障害の種類は同じですが、体高が高いクラスになるにしたがってハードルが高くなります。

出場犬の紹介を聞くだけで楽しい

26日午前の最初に行われたのは、ミディアムクラスのハイスピード部門の決勝でした。
地区予選を勝ち抜いて全国から集まった猛者たちが、次々と紹介されて入場してきます。

元保護犬など、ミックス犬の参加も複数

元保護犬など、ミックス犬の参加も複数

POCHI編集チーム・大きい犬班は、そこで何度も笑顔を誘われました。
まず、犬と飼い主さんは決して緊張感でガチガチに固まった顔をしておらず、笑顔で楽しそうに登場するのです。
紹介アナウンスも「ヘラジカという名のカピバラ。ミックスの天野ムースくん!」「顔はドッジボール。柴犬の佐々木イーグルくん!」といった具合で、保護犬であったとか、8歳でデビューしたとか、ほのぼのエピソードも紹介されて、それを聞きながら飼い主さんと犬がスタート地点に向かっている姿を見るだけで、「うんうん」とうなずきながらすでに満足感を得られてしまいます。

猟犬としての本来の力を発揮する柴犬

猟犬としての本来の力を発揮する柴犬

いざスタートすると一転、飼い主さんと犬はまさに呼吸を合わせて真剣な表情に。カーブのあるコースなので、犬も集中しながら身体を使ってハードルを越えていきます。
さすが全国決勝だけあり、ゴールの瞬間まで、見ている方もまばたきを忘れるほどの速さ。
「暫定トップの、8.29というタイムが出ましたー」などとアナウンスされるたびに、「おぉ」とどよめきが会場から沸き上がります。

ハンドラーの飼い主さんもイタグレのスピードに負けず息ぴったりに並走

ハンドラーの飼い主さんもイタグレのスピードに負けず息ぴったりに並走

さまざまな犬種が活躍

観客の注目を今大会のミディアムクラスでいつもより集めていたのは、大谷翔平選手が新しい家族に迎えた犬種である、コーイケルホンディエかもしれません。
19頭の出場のうち、コーイケルホンディエは2頭。もともとカモ猟で活躍していた犬種だけあり、運動神経も抜群でポテンシャルも高く、ドッグスポーツに一緒にチャレンジするにも最良のパートナーと言えそうです。

猟犬であるコーイケルホンディエはスポーツドッグとしても優秀

猟犬であるコーイケルホンディエはスポーツドッグとしても優秀

ほかに、ミディアムクラスでは柴犬、イタリアン・グレーハウンド、シェットランド・シープドッグ、ワイアー・フォックス・テリア、イングリッシュ・コッカースパニエルなども活躍していました。

優勝は、7.49と、1頭だけ7秒台を出したミックスの天野マウンティーくん。「かぶりついたら離さない」というキャッチフレーズを持つだけあり、スタート前もゴール後も、大好きなおもちゃにかぶりついてぶら下がっていた姿も印象的でした。

関西から来たマウンティーくんがミディアムクラス優勝

関西から来たマウンティーくんがミディアムクラス優勝

飼い主さんとのチームワークも見どころ

ミディアムクラス決勝に続き、大きな犬が登場するオープンクラスのハイスピード部門の決勝が行われました。
ベルシアン・シェパードドッグ・マリノア、ウィペット、オーストラリアン・シェパード、ラブラドール・レトリーバー、アラスカン・ハスキー、ストロングアイ・ヘディングドッグ(ニュージーランド・ヘディングドッグ)、ボーダー・コリーなど、いかにもハイスピードで走りそうな犬種が勢ぞろい。

レア犬種のニュージーランド・ヘディングドッグ

レア犬種のニュージーランド・ヘディングドッグ

ミディアムクラスに比べて、犬の体高がアップした分、迫力もアップ。オープンクラスではバーを3枚以上落とすと1秒加算されるので、緊張感も高まります。
ハンドラーである飼い主さんも、スタート後は大きな声で犬の気持ちを鼓舞していて、見ているこちらもこぶしをぎゅっと握りしめずにはいられません。

「今日はゴールでアタシの大好きなパパが待ってるから、パパがアタシを受け止める姿も見逃さないでね」といったアナウンスがあると、もちろん、観客はゴール後まで出場犬に目が離せません。

オーストラリアン・シェパードのこのイキイキとした表情!

オーストラリアン・シェパードのこのイキイキとした表情!

途中、飛び越えなければならないハードルを抜かしてしまったり、コースから離れてハンドラーさんのもとへ駆けつけようとする犬も……。
どんな好タイムでゴールしようと、思わぬハプニングがあってゴールしようと、飼い主さんと犬がゴール後に笑顔で健闘をたたえ合っている姿も、見ている者の感動を誘っていました。

スタート前は飼い主さんとストレッチ。オープンクラス準優勝のウィペットの鈴木レイくん

スタート前は飼い主さんとストレッチ。オープンクラス準優勝のウィペットの鈴木レイくん

オープンクラスは、上位3組までが7.7秒台の大接戦。ウィペットの天野ウィスラーくんが7.72秒で見事優勝しました。

エクストリームのハイスピード部門では、犬だけが走るのではなく、ハンドラーである飼い主さんも一緒に息をぴったり合わせて横で走っていました。その姿を見ていると、お互いに培われた信頼関係の高さも伝わってきて、ドッグスポーツの魅力をあらためて感じられました。
犬たちの、充実感をたたえてキラキラと輝く目の美しさも脳裏に焼き付いています。

距離は離れていても、身体の傾きも同調!?して一心同体

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ドッグヨガや迷路やショッピングも盛況

しっぽフェスタでは、エクストリーム自由体験会、エクストリーム初心者向け講習会なども行われていました。
また、会場をめぐる「わんわんマナーウォーク」では、エクストリーム決勝出場犬も登場。「あっ、さっきの速いワンちゃん」などと子どもたちに手を振られていました。

わんわんマナーウォークでお散歩マナーなどを呼びかけます

わんわんマナーウォークでお散歩マナーなどを呼びかけます

ドッグヨガの無料体験では、大型犬優先タイムも。
犬たちが思いのほか苦戦していた迷路、飼い主さんが熱中した「わんわんネームビンゴ」など、多彩なイベントも盛り上がっていました。

取材班も、せっかくなので家で待つ大きな犬のために、100件近い出店ブースの中から、選りすぐりの新しいリードとおもちゃを買って帰りました。
自分では挑戦できないけれども、ドッグスポーツを観戦するのは好き! うちの子を連れて楽しい思い出を作りたい! そのような飼い主さんはぜひ、来秋のしっぽフェスタなどをチェックしてみてくださいね。

バーを倒さないギリギリのラインをせめて好タイムを狙う? 観戦でドキドキ

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文・写真:臼井京音





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