• コラム

2026.02.19

【#未来につなげる健康美】チワワでもアジリティーで大活躍!うちの子の才能を伸ばしてヘルシー生活

【#未来につなげる健康美】チワワでもアジリティーで大活躍!うちの子の才能を伸ばしてヘルシー生活

文・写真=臼井京音

「太りやすい」「毛ヅヤがない、パサついている」などの、病気ではないけど、毎日の食生活が少しずつ影響するような、ちょっとしたお悩み。暮らしの中でのお悩みを解決するようなモノやコトを選んで、丈夫で美しい体づくりをしていくことが、今と未来を健康と美しさでつなぐ近道です。ポチから誕生した「犬の理想の健康美」のための獣医学に基づく総合栄養食「ボディヘルス」シリーズのテーマにちなんで、各方面の方々から伺った"健康維持のための工夫"をご紹介します。(POCHI編集チーム)     



今回のお役立ち情報アジリティーをするチワワ

体高16cm、体重1.5kgのチワワでも、アジリティーを楽しんでいます。
今回は、これまで3頭のチワワとアジリティーに挑戦してきた、なかしまなおみさんのストーリーをお届けします。

約20年前に、チワワとアジリティーをスタート

チワワが大好きだと語る、なかしまなおみさんがドッグスポーツの一種であるアジリティーを始めたのは、2005年のことでした。
「学生時代はバスケ部に所属するなど、スポーツが好きだったのでドッグスポーツに興味はありましたが、チワワ以外の犬種と暮らしたいとは思わず……(笑)。それで、チワワとドッグスポーツをチャレンジすることになったわけです」(なかしまさん ※以下「」内、同)

なかしまさんはある日、たまたまテレビでエクストリームというドッグスポーツを見たことで心に火が付き、チワワでも受け入れてくれるクラブ(団体)があるかをリサーチ。 
「見つけたときは、うれしさとワクワクな気持ちでいっぱいになりました」とのこと。

チワワでも、これだけのポテンシャルを持っています(写真はいりすちゃん)

チワワでも、これだけのポテンシャルを持っています(写真はいりすちゃん)

3歳のしえろちゃんが初めて訪れたのは、草野球のように気軽に参加できる通称“草アジ”の団体でした。
「練習仲間は、ドッグスポーツの申し子として知られるボーダー・コリーやラブラドール・レトリーバー、小型犬ではジャック・ラッセル・テリア、トイ・プードル、パピヨンなど。体重1.7㎏のとびきり小さなしえろでしたが、最初からスピード倍増でトンネルから飛び出して来て。どんな障害物にも臆することなくアジリティーを楽しんでいる様子を見て驚きましたし、私もすっかりアジリティーの魅力にハマりました」

入部から2ヵ月後に、しえろちゃんは“草アジ”の競技会にも初参加。
その後、OPDES(オプデス)という団体が主催するアジリティー大会の“ちびっこクラス”では1席を獲得するほどにもなりました。

3代目チワワのいりすちゃんと練習に励む、現在のなかしまさん

3代目チワワのいりすちゃんと練習に励む、現在のなかしまさん

自分が楽しむことを何より大切に

なかしまさんは、しえろちゃんとの練習で壁にぶつかったりもしたそうです。
「しえろが突然コースアウトしてしまうことがたまにあったんです。ハンドラーである私に意識を向け続けて並走できるようにするには、どうしたら良いかと頭をひねりましたね。
その結果、『ママと一緒にやると楽しい!』と、しえろに感じてもらえるのが大切だと気付きました。それからは、しえろが失敗してもイライラせず、自分が楽しむことが一番だと思いながら、しえろの意欲を引き出す工夫を重ねました」

その結果、歳を重ねるごとにしえろちゃんの完走タイムも速くなってきたとか。
「なんと、ピークは10歳の時でした!」

ママ(なかしまさん)の誘導でトンネルやAフレームを進む、しえろちゃん(写真提供:なかしまさん)

ママ(なかしまさん)の誘導でトンネルやAフレームを進む、しえろちゃん(写真提供:なかしまさん)

アジリティー競技会に参加する小さなチワワの存在は、当時次第に話題になってきたと言います。
「頑張ってますね~、応援してます」などと、競技会場で声をかけられることも少なくなかったそうです。

ある大会では、しえろちゃんは観客から喝采を受けたこともあります。
「制限時間内にゴールできなければ、アジリティーは競技会で退場となるのですが、その日は制限タイムをコース内で迎えてしまい……。でも、小さい身体で頑張るチワワをみなさんが応援してくださっていたからか、しえろがゴールするまで競技が継続したんです」

アジリティーの楽しさをなかしまさんに伝えてくれた、しえろちゃん(写真提供:なかしまさん)

アジリティーの楽しさをなかしまさんに伝えてくれた、しえろちゃん(写真提供:なかしまさん)

3代目チワワでのアジリティー挑戦は予想外

犬との一体感がアジリティーの醍醐味だと語るなかしまさんは、12歳で競技から引退したしえろちゃんの弟である、るしあくんともアジリティーを始めました。
「でも、るしあは活発なタイプではなく、アジリティーが好きになっていく気配も感じられませんでした。なので、無理せず数年で終えました。
その子その子で、好きなことも違うと思いますし、それぞれが喜ぶことや個性を尊重したいですからね」

その後、なかしま家で3代目のチワワのいりすちゃんを2017年に迎えた際には、なかしまさんはアジリティーへの挑戦は考えていなかったと言います。
「5年ほどのブランクもありましたし。ところが、犬のしつけ教室内に設置されていた“ミニアジ”を体験させたら、いりすの目が輝いていて。屋外での挑戦ではポテンシャルの高さを感じたので、思いがけず私もアジリティーを再開する決断をしました」

ボーダー・コリーと同じクラスでレッスンを受ける、いりすちゃん

ボーダー・コリーと同じクラスでレッスンを受ける、いりすちゃん

いりすちゃんは、生まれ持った運動神経の良さを活かし、アジリティーを始めてから8年目の現在も進化を続けています。

「いりすが出ているOPDESの競技会は、パフォーマンスミニクラスと言い、体高31cm以下の、シニアや超小型犬が出ているクラスです。一般的なレギュラークラスより制限タイムに余裕があるので、スピードがなくても完走しやすいですね。
とはいえ、一緒に出場しているのはパピヨン、コーギー、キャバリア、ジャック・ラッセル・テリアなど。体重1.5キロのいりすは、やはり一番小さいです」

なかしまさんは、夏以外は月に2回ほど開催されるOPDESの競技会にいりすちゃんと出場を続けてきました。
その結果、2004年OPDESの年間アジリティーランキング(パフォーマンスミニクラス)でいりすちゃんは総合1位を獲得。
「いりすは、バーを倒したりといった失敗をほぼしないので、タイムがほかの子より少し遅くても、失敗で減点されないんです。レッスンでも失敗しないことを強化して、試合で勝負しています」

OPDESの大会の表彰台の上のいりすちゃんは、誇らしげな表情(写真提供:なかしまさん)

OPDESの大会の表彰台の上のいりすちゃんは、誇らしげな表情(写真提供:なかしまさん)

一体感を得られる喜びとともに

毎週行っているアジリティーのレッスンも、なかしまさんといりすちゃんは楽しんでいます。
「いりすが走りながらも、振り向いてくれたりして私の声に反応してくれることがうれしいです。その瞬間ごとに、一体感が味わえます。
いりすの笑顔が見られる喜びも大きいですね。だいたい笑っているんですよ、走りながら(笑)」

こうやって目が合う瞬間、一体感を感じられるそうです

こうやって目が合う瞬間、一体感を感じられるそうです

いりすちゃんはしえろちゃんよりも、Aフレーム、ドッグウォークなど、自分の身長よりもはるかに高いところを臆することなくすぐに昇降できるようになったそうです。
「頂上で静止しないほうがタイムが速くなるのは言うまでもありません。でもいりすは、上で止まって景色をみたり、『アタチ、がんばってるよ』と好きなジャッジにあいさつしたり……。なんだか余裕の表情(笑)。
シーソーも、多くの犬は怖がって先端まで降りづらいものですが、いりすはほとんど練習せず、しっかり先端まで行けました。
もともと怖がりないりすは、なんでもチャレンジはしないので、アジリティーが心底楽しいんだと思います」

バランス感覚抜群のいりすちゃんは、障害物の中でもAフレームやシーソーが得意

バランス感覚抜群のいりすちゃんは、障害物の中でもAフレームやシーソーが得意

年々タイムが速くなっている8歳(2026年現在)のいりすちゃんとの競技会チャレンジにおいて、なかしまさんの今年の目標は、「かっこいい!」と言われる走りとのこと。
「『ママと小さなチワワが、あんなにお互い離れてもスムーズにできてるー』と、みなさんを驚かせたいですね。
OPDESではアジリティーのほか、自分でコースを作り、ハンドラーが遠隔で犬を指示することが必要な競技もあります。私といりすが離れていても、いりすがコースを快走しながらスっとバーを跳んでくれたらカッコいいな~って」

高さ20cmのバーを、いかに力を溜める時間を作らずスムーズに飛べるかが、いりすちゃんの目下の課題

高さ20cmのバーを、いかに力を溜める時間を作らずスムーズに飛べるかが、いりすちゃんの目下の課題

毎年1回、全国から1年間の成績優秀者が終結するOPDESグランプリファイナルがあり、いりすちゃんは5回、その大会に参加しています。
「いりすの最高位は4席です。今後も、ファイナル出場を目指して、楽しみながら練習を重ねます」

それぞれの個性と向き合い、深まる関係性

長くアジリティーに取り組んできた経験から、いりすちゃんとは苦労なくアジリティーができていると語るなかしまさんは、アジリティーをとおしてそれぞれの個性に向き合えた点が、大きな財産だとも。
「初代のしえろは、『ママがやることを一緒にしたいから、アジリティーがんばる』というタイプでしたが、いりすは『アタチが楽しくて仕方ないから、アジリティーやってるの!』という雰囲気があふれ出ています。
チワワだからと先入観を抱かず、うちの子の可能性を見つけてそれを引き出せたことが、私の約15年間のアジリティー生活で良かった財産だとも思っています」

小ささを時には武器に、ドッグウォークで軽快な走りを見せます

小ささを時には武器に、ドッグウォークで軽快な走りを見せます

なかしまさんは、ドッグスポーツ後のしえろちゃんの身体ケアのために、ドッグマッサージやテリントンTタッチも学びました。
今では大型犬も含め、さまざまな犬に出張ケアをしたり講座で手法を教えたりしています。
「私自身も、アジリティーでスムーズに動けるよう、少しの筋力トレーニングやいりすとのロング散歩などで脚力を鍛えていますし、セルフケアもしているんですよ」

笑顔でイキイキと、アジリティーのコースを走るいりすちゃんとなかしまさんの姿から、取材をとおして筆者も勇気と活力をもらえたのは言うまでもありません。

キラキラと目を輝かせ、笑っているかのような表情で走る、いりすちゃん

キラキラと目を輝かせ、笑っているかのような表情で走る、いりすちゃん

DOG's TALK

健康維持のための工夫 byなかしまさん

健康維持のための工夫 byなかしまさん

うちの子、かわいい~♪と愛でるだけではなく、表情、毛並み、動き、うんちの状態などよく観察するようにしています。
調子が少し悪そうでも決して気にしすぎず、散歩を控えめにしたり、体をTタッチやマッサージしたり、お灸をしたりしてまずは様子をみて、それからどうするかを考えています。
寒い日は、暖房を切って寝る時間帯は、犬の体が冷えないように腹巻をしています。

■ 取材協力:なかしまなおみさん

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ドッグケアを行う「ぱれっと」主宰。テリントンTタッチ P2認定プラクティショナー、A‘s Technique 施術者。訪問ケアやセミナー講師など、関東を中心に活動している。

■なかしまさんが指導するTタッチ法の過去記事






■ 文・写真:臼井京音

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ドッグライター・ジャーナリストとして、20年以上にわたり世界の犬事情を取材。現在は犬専門誌『Wan』をはじめ週刊誌、Web媒体、会報誌等で情報発信を行う。以前は『愛犬の友』誌、毎日新聞の連載コラム(2009年終了)などでも執筆。著書に『うみいぬ』『室内犬の気持ちがわかる本-上手な育て方としつけ方をアドバイス!』がある。
現在は元野犬の中型犬と暮らす。歴代愛犬のノーリッチ・テリア2頭と同様にボールを追いかけることが喜びで、趣味はテニスとバレーボールと写真撮影。パリやNYで撮影し自宅暗室で焼いたモノクロ写真は、ドッグリゾートWoof、ペットショップP2などのインテリアにも使用されている。