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2019.11.21
生ゴミ臭・アンモニア臭は要注意!犬の口臭は病気のサインのことも
犬の口臭がいつもと違う場合、病気の可能性が疑われることがあります。生臭い、甘い臭い、腐敗臭、アンモニア臭などがあるときに疑われる病気について知るとともに、普段から犬の口臭をチェックする大切さについても考えていきましょう。また、3歳以上の犬の8割がかかるといわれる歯周病に対する口腔ケアについても解説します。
普段のスキンシップの中で、愛情表現として飼い主の顔を舐めてくる犬も多いのではないでしょうか。その時にふと「臭う」と感じて、気にはなるものの、“犬は口臭があるもの”と考えて、スルーされている方も多いかもしれません。実は犬の口臭は、食べたもののニオイはあっても、それ以外の臭いについては、体に何らかの変化が起こっているものとして、飼い主が気づいてあげるべきサインと言えます。そこで今回は、気をつけておくべき「犬の口臭」についてご紹介します。
※この記事は2022年7月20日に加筆・修正を行っています。
主な原因:歯周病、口内炎、口の中の傷、乾燥腐ったような臭い、生臭い犬の口臭の原因とは
魚を食べさせたわけでもないのに生ゴミのような臭いや生臭さがある場合に考えられるのは、歯周病や口内炎、口の中に傷ができているケースです。また、加齢によって唾液の分泌が少なくなっていたり、水分不足で口の中が乾燥した時にも、これらの臭いが発生することがあります。
中でも多いと考えられるのが、3歳以上の犬のおよそ8割が抱えているという歯周病。歯垢や歯石がたまり、感染や炎症が起こる病気ですが、歯石の中にいる細菌が血管を伝って全身に広がり、内臓系の疾患につながることもあるので素早い対策が必要です。
歯垢や歯石は、2〜3日で必ず蓄積されていくため、毎日の歯磨きで予防するなどが必要です。
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たっぷり入る水飲み用ボウルで勢いよく水を飲むことで、口内の食べカスが流れます。多少ボウルの周りに水が飛び跳ね濡れてしまいますが、周りを汚さない給水器は口内をしっかりすすいでくれないので、口腔内の健康を考えるなら大きめの水飲みボウルがオススメです。
主な原因:糖尿病甘い臭いの犬の口臭の原因とは
口臭が甘いときは糖尿病の疑いがあります。体内のインスリンの働きが正常に機能しなくなると、糖の代わりに脂肪がエネルギー源として活用されます。その際、ケトン体(アセトン)という物質が生成されるのですが、それが全身にめぐり、甘い臭いを発生させるといわれています。
口臭だけでなく、尿も同様の臭いがするといわれており、その他、多飲多尿、体重減少などの症状が見られ、症状が進むと歯周病をはじめ、白内障などの合併症を引き起こす恐れもあります。
人間とは違い、犬たちの糖尿病は遺伝的要素が大きく影響します。そのため、痩せている犬でも糖尿病になることがあります。尿の量が増えたり、お漏らしをするようになった、などのサインが見られたら注意が必要です。
主な原因:腎臓の病気犬のおしっこのような口臭の原因とは
尿を作る腎臓、血液をろ過して尿を排出する腎臓の機能が正常に働かなくなると、おしっこの際に老廃物(毒素)を上手く排泄できなくなってしまいます。そのため、腎臓病の犬たちの場合は、口からおしっこの臭い(アンモニア臭)がすることがあります。
犬たちの腎臓病は完治が難しい病気といわれていますが、初期の段階であれば進行を遅らせることもできるかもしれません。初期の腎臓病の症状としては、水を飲む回数が増えたり、オシッコの回数が増えたりすることで異変に気が付くといったものがあります。ちなみに、腎臓病になると犬たちのオシッコは濃縮されることがなくなり、ニオイや色が薄くなるという特徴があります。
おわりに
ご紹介したように、犬の口臭には、病気が隠れている可能性があります。人間と同じように、犬も日常的に歯磨きをするなど適切な口腔ケアをするとともに、スキンシップをするタイミングで、口臭だけでなく、歯や口の中をチェックして、いち早く犬の状態の変化に気づいてあげることが大切です。口臭だけではなく、他にも犬たちの体調に異変を感じた時は素早くかかりつけ医に受診するようにしましょう。