• コラム

2025.02.05

NZの夏休み。クリスマス~年末年始は犬とどう過ごす?~南半球のDog's letter~

NZの夏休み。クリスマス~年末年始は犬とどう過ごす?~南半球のDog's letter~

世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。
ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?!共通してるかも?!と思える目新しいドッグライフ情報を、自然豊かな南半球に位置するニュージーランドからお届けします。
今回は真夏のクリスマスと年末年始をお届けします。日本の年末年始と趣の異なる様子を爽やかな写真とともにお楽しみください。

DOG's TALK

この記事を書いた人:グルービー美子

この記事を書いた人:グルービー美子

ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。

クリスマス休暇は平均2~3週間

南半球に位置するニュージーランドは日本とは逆に12~3月が夏。クリスマスもお正月も真夏なので、日本とは過ごし方が異なります。
また、この時期は学校も夏休みに当たり、児童や学生は12月中旬から2月上旬まで長いスクールホリデーに入ります。
さらに、子どもだけでなく大人にとっても夏休みで、業種にもよりますが12月下旬から2~3週間程度クリスマス休暇を取る企業も珍しくありません。
今回はそんな夏休みを犬たちがどう過ごしているのかご紹介します。

クリスマスから年末年始は多くの人々がビーチに出かけます。

クリスマスから年末年始は多くの人々がビーチに出かけます。

家族で過ごすクリスマス

クリスマスは犬も連れて野外でバーベキューが王道の過ごし方。

クリスマスは犬も連れて野外でバーベキューが王道の過ごし方。

ニュージーランドのクリスマスシーズンは、本格的な夏を迎える少し前の11月下旬にスタートします。ここから12月上旬~中旬までは会社の仲間や友人たちとクリスマスパーティを開くのがお約束。
休暇中は顔を合わせる機会が少なくなるため、日本の忘年会に近い感覚で行われます。



クリスマスの時期はサンタやエルフなどクリスマスにまつわる仮装をしてパーティに出かける人もたくさんいます。犬もクリスマス仕様に着替えてお出かけです。

クリスマスの時期はサンタやエルフなどクリスマスにまつわる仮装をしてパーティに出かける人もたくさんいます。犬もクリスマス仕様に着替えてお出かけです。

クリスマスのショッピングがスタートするのも同じ頃。
ニュージーランドでは家族や恋人、友人、同僚など身近にいるさまざまな人に贈り物をする習慣があり、膨大な数のプレゼントが必要なのです。
ショッピングモールではクリスマス商戦が始まり、週末には各地でクリスマスマーケットも開催。 ペットショップでもペット用のクリスマスグッズが店頭に並びます。

日本では12月24日のクリスマスイブがメインですが、ニュージーランドではクリスマス当日の25日に盛大にお祝いをします。お祝いとはいえ街に繰り出して大騒ぎするのではなく、親戚を含む家族で集まってアットホームに過ごすのが習わし。
クリスマスは祝日で、レストランもショップも観光スポットもほとんどが休業するため、前日までに準備を済ませてホームパーティをしたり、ビーチでバーベキューをしたり。バーベキューでは犬も焼いた肉をいただいて嬉しそうです。
翌26日もボクシング・デーという祝日ですが、この日は打って変わって大半のショップがオープン。年に1度の一大セールの日で、大勢の人々が買い物に出かけます。



夏は日が長いため、イルミネーションは日本のように派手ではありません。

夏は日が長いため、イルミネーションは日本のように派手ではありません。

大みそかはにぎやかにカウントダウン

年明けとともに花火が上がります。

年明けとともに花火が上がります。

ニュージーランドのクリスマスは家族と静かに過ごすのが定番ですが、大みそかの夜は友人たちと街に出かけ、バーやナイトクラブなどでカウントダウンイベントを楽しみます。
都市部では花火も上がって大盛り上がり。こういう時、犬はお留守番なので、犬と一緒に自宅で静かに新年を迎える飼い主も多いようです。
お正月は1日だけでなく2日も祝日で、筆者が暮らすオークランドではクリスマス同様、多数のショップが閉まります。普段はにぎやかなオークランドのダウンタウンも閑散としており、悩みの種である渋滞がないのが利点。
一方、地方の観光地は繁忙期なので、レストラン、ショップ、アトラクション施設なども通常営業しています。

犬とアウトドアで過ごす年末年始

犬を連れてロードトリップを楽しむのも一般的です。

犬を連れてロードトリップを楽しむのも一般的です。

厳かなムードのある日本のお正月とは違い、ニュージーランドの元日はいたって普通の休日といった趣です。
クリスマスには教会に行く人も、お正月は特に何もしません。犬をケンネルと呼ばれる預かりサービスに託して海外でバケーションを楽しむ人もいますが、年末年始はどちらかというと犬を連れて国内旅行に出かける人が多い印象です。
自然豊かなニュージーランドはアウトドア天国。キャンプ、ハイキング、カヤック、SUP、クルーズなど犬と一緒に楽しめるアクティビティも多く、地方ではオフリードにできる場所もふんだんにあるのでアクティブな犬種も大満足です。

「盆と正月が一緒に来たよう」ということわざがありますが、ニュージーランドのクリスマスから年末年始はまさにそのようなイメージ。
気候がよく、日が長い夏をみんな待ち焦がれており、ここぞとばかりに満喫するのです。
犬と野外で楽しい思い出をつくるのにぴったりなこの季節。つい「いつまでも夏だったらいいのに」と思ってしまいます。