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2024.10.02

ドイツの街角から~芸術の都、ウィーンに行ってきました~

ドイツの街角から~芸術の都、ウィーンに行ってきました~

*1 pochinski: スペインで保護された犬と暮らす、ドイツ在住の旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。

9月の中旬、オーストリアのウィーンを数日間、ひとりで旅をしてきました。タビィは夫と家でお留守番です。
今回は旅の様子をほんの少し、ご紹介します。

オーストリアはドイツの南東に位置する隣国で、その首都がウィーンです。
ドイツ語が公用語として話されていることもあり、ドイツとは異なる国ではあっても似たところも多く、親しみを感じる国です。
私たちが暮らすケルンからはウィーンへは直行便が出ており、1時間ちょっとのフライトで到着します。

 

街中に建つセッション会館

街中に建つセッション会館

さて、ウィーンはさすがにオーストリアの首都とあって、洗練された雰囲気と伝統にあふれています。
中心地には高級ブランド店や高級ホテルが立ち並ぶショッピングストリート、市内の各所に美術館や博物館、新旧さまざまなカフェやショップがあり、観光客からしても楽しみがたっぷり詰まった街です。

 

Gustav Klimt「The Kiss」。素敵な作品です

Gustav Klimt「The Kiss」。素敵な作品です

ウィーンの中心街には重厚な建物が多いのですが、ところどころにアールヌーボー様式の装飾的な建物が建っています。
ウィーンではアールヌーボー様式はゼセッション様式とも呼ばれます。グスタフ・クリムトたちが始めたゼセッション派(ウィーン分離派)に由来します。
クリムトといえば、代表作の『接吻』が展示されているベルヴェデーレ宮殿内の美術館はウィーンの人気スポット。
クリムトの作品の前には大勢の人だかりができていました。

 

右は、ゼセッション派の特別展に展示されていたLucas Cranach d.J.作「Stag Hunt of Elector John Frederick, 1544」。左は、ウィーン美術史美術館にある、Thomas Theodor Heine作「The Simplicissimus Bulldog, 1896」の一部。

右は、ゼセッション派の特別展に展示されていたLucas Cranach d.J.作「Stag Hunt of Elector John Frederick, 1544」。左は、ウィーン美術史美術館にある、Thomas Theodor Heine作「The Simplicissimus Bulldog, 1896」の一部。


今回の旅行の目的の1つは美術館巡りでしたが、私が美術館を訪れるたびに自身に課しているのが絵の中の犬探しです。
大小かまわず、絵の中に犬を見つけてはスマホで撮っています。
年代もスタイルも超え、驚くほどたくさんの犬が描かれていて、私のコレクションもかなり多くなりました。

 

キプフェルと呼ばれる、ウィーンのカフェ名物のパンと、ブラウナーコーヒー、そしてヨーグルト。お会計はチップ込みで24ユーロ(約3800円)!ぜいたくな朝食でした。

キプフェルと呼ばれる、ウィーンのカフェ名物のパンと、ブラウナーコーヒー、そしてヨーグルト。お会計はチップ込みで24ユーロ(約3800円)!ぜいたくな朝食でした。


オーストリアとドイツの違いを強く感じるのはカフェです。
特にコーヒーの種類が豊富で、「メランジェ」「ブラウナー」「アインシュペナー」など、ドイツでは聞かない名前がメニューにずらり。 コーヒーの濃さ、生クリームやミルクとの混ぜ具合などから名前がついているようです。
私は連日、異なるカフェを訪れ、朝食の食べ比べを楽しみました。

充実した数日間でしたが、感動やおいしさをその場で誰かと分かち合えないのはひとり旅の寂しいところ。
次回はぜひ、夫とタビィと一緒に訪れたいなぁと思っています。

タビィと歩く、普段の散歩道で。ケルンのあちこちにも“ストリートアート”が

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