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2025.04.10

換毛期の柴犬vsブラッシング〜柴犬あるある・いろんな意味で戦いだ編~

換毛期の柴犬vsブラッシング〜柴犬あるある・いろんな意味で戦いだ編~

柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、季節の変わり目、換毛期のブラッシングについてのお話です。
部位によってお好みのブラシが違うというこだわりなど、飼い主と柴犬さんの間で繰り広げられる「柴犬春の風物詩・換毛期」をどうぞ。

換毛期は戦いの季節

季節の変わり目、定番の挨拶をする季節がやってきました。
柴犬と暮らすみなさま、愛犬の被毛は抜けてますかー?
というわけで、今回は「柴犬春の風物詩・換毛期」のお話です。

換毛期といえば、エンドレス・ブラッシング。
柴犬飼い主初心者の頃は、ブラッシングをする時には「抜けなくなったら終わりにしよう」なんて思っていました。

今となっては、柴犬の換毛期を甘くみていた自分に伝えたい。
「柴犬の被毛はエンドレスで抜けるよ。やめるタイミングなんて、一生やってこないんだよ」と。

しかも不思議なことに、どんなにブラッシングをしても、抜ける量はずっと減らないんですよね。
終わりのみえないブラッシングとの戦いに、「もしかして抜けた分、同時進行でアンダーコートが生産され続けているのでは?」との疑惑も湧いてきます。

戦いの末、子犬が誕生! 仲良くしてね。

戦いの末、子犬が誕生! 仲良くしてね。

ブラッシング拒否犬との戦い

エンドレスブラッシングに付き合ってくれると聞いて、うちの子を「ブラッシング大好き犬」だと思うかもしれません。
でも実際は、ブラシを持って近づくとダッシュで逃げるブラッシング拒否犬です。

どうにかブラッシングするために編み出したのは、アキレスなど時間のかかるおやつをあげる作戦。
うちの子がおやつをカミカミしている間に、飼い主は必死にブラッシングします。

けれどもある時、「カミカミ系おやつ=ブラッシング」と気づかれてしまいました。
ブラシを隠し持っていても、パクッとくわえてダッシュで逃げる!
飼い主の手の届かない場所に潜りこみ、ドヤ顔でおやつを食べる我が家の柴犬。
そこで、おやつを手に持ったままで、カミカミさせてみました。

左手におやつ、右手にブラシを持ち、隙をみておやつを抜き取ろうとする柴犬と戦いながらのブラッシング。
それぞれの手をバラバラに動かさねばならず、想像以上に難易度が高い……。

ブラシにもある柴的こだわり

お好みにフィットしたブラッシングは、大満足でリラックスしてくれます。

お好みにフィットしたブラッシングは、大満足でリラックスしてくれます。

そんなうちの子ですが、実は抵抗なくブラッシングをさせてくれるシーンもあるのです。
それは、ちょっとウトウトしているまったりタイム。

ブラシを持っていることを悟られないように近づき、なでるフリをしながらゆっくりとブラッシングします。
この時に大切なのが、ブラッシングする部位によってブラシを変えること。
我が家の柴犬さん謎のこだわりがここでも発動です。

足の付け根からお尻にかけてはピンブラシ、首の後から背中はスリッカーブラシ、喉元とお腹はラバーブラシ、尻尾の付け根は獣毛ブラシといった具合に使い分けます。
この部位とブラシの組み合わせがお気に入りのようで、ブラッシングしているとそのまま眠ってしまうことも。

けれども、ラバーブラシは被毛が飛び散りやすいし、獣毛ブラシは抜けた被毛が取り除きにくい。
換毛期のブラッシングは、できるだけピンブラシやスリッカーブラシで対応したい飼い主は、こっそり差し替えて1〜2回使っては、バレる前に好みのブラシに戻すを繰り返しています。

気づかれたら最後、目をカッと開き、ブラシをかじって抵抗するため、気が抜けません。
今日もまた、心地よく眠る柴犬と息を潜めてブラシを持ちかえる飼い主の間で、静かな熱き戦いが繰り広げられるのです。

心地よいブラッシングタイムは、こんな感じでそのままウトウト。

心地よいブラッシングタイムは、こんな感じでそのままウトウト。

結論・どんな時でも柴犬はかわいい!

換毛期はどんなにブラッシングをしても、服にはりついた被毛で着ている服がボア素材かとみまごう変化をとげたり、掃除機をかけ終わって振り向くとなぜかすでに家の中が毛だらけだったり。

今期の柴犬との戦いは、まだはじまったばかり。
そんな戦いの時間でさえも、やっぱり柴犬はかわいいなぁと思う飼い主なのです。