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2020.04.22
犬が食べて良い果物とは?オススメのフルーツ3選
さまざまな犬の中には、果物を好む犬もいます。飼い主が果物を食べていると、食べたそうに寄ってきて、ついついあげたくなってしまうこともあるかもしれません。甘みのあるおいしい果物はたくさんあります。すでにドッグフードに使われていたり、犬の手作り食で紹介されているなどもありますが、どのような果物なら犬に与えても問題ないのでしょうか?今回は犬が食べても良いとされる果物の中からいくつか人気のものをご紹介します。
免疫力アップにも!バナナ
犬が食べて良いとされる果物の1つはバナナ。むしろ、おやつとして適量与えたい果物です。
バナナにはカリウム、マグネシウム、ビタミンB1などの高い栄養素が含まれています。カリウムはカルシウム、鉄、マグネシウムなどの必須ミネラル16種の1つで、ナトリウムを体外に排出する、血圧を下げる、筋肉や神経の働きを正常に保つといった役割があります。
人間にとっても、犬にとっても、カリウムやマグネシウムなどが豊富なバナナは、大切な栄養を与えてくれる果物です。また、腹持ちもいいので少量でお腹も膨れ、食物繊維により便通の改善にも役立ちます。疲れたときのおやつとして与えればエネルギーにもなるでしょう。
与えるときは皮を剥き、一口大に切ってあげましょう。初めて与える場合は、ごく少量食べさせ、様子を観察するようにしてください。バナナは糖質が高いので、与えすぎると肥満にもつながるので十分注意しましょう。
さらに最近、バナナは免疫という点でも再注目されています。
『[機能性成分メモ]犬の免疫力アップに、バナナ?犬の健康を後押しするポイントを紹介』 もぜひご覧ください。
腸内環境を整えるりんご
りんごもバナナに劣らず、栄養価の高い果物として知られています。りんごも、犬が食べて良いとされる果物の1つです。主成分は糖分ですが、必須ミネラルであるカリウムのほか、ペクチン、セルロースといった食物繊維が特に豊富に含まれています。ペクチンは腸内環境を整えたり、脂肪を吸収し排出する働きがあるとも言われています。
与えるときは皮や種は取り除き、のどに詰まらせないようにすりおろしたり小さくカットしてから与えましょう。りんごは医者いらずと言われ、1年を通して食べることができるので、犬にとってもうれしい果物。ドライフードの原材料としても選ばれている果物です。
抗酸化力が魅力の柿
柿にも栄養が豊富に含まれています。中でもビタミンCは1つ食べれば1日の必要量を補えるとも言われています。塩分を体の外に出し、血圧調整のときにも利用されるカリウム、また、タンニンには血圧降下や脂肪分解、強い抗酸化作用があるとされ、ダイエットにも期待できます。
そのほか、ビタミン、カルシウム、マグネシウムといったミネラルも摂取できるため、犬にとって良いおやつとなります。与えるときは、皮を剥き、種を取ってから与えます。硬いときは小さめにカットしてあげると食べやすくなります。
ただ、やわらかくて甘いとその分カロリーも高くなるため、与えすぎには注意が必要です。干し柿になれば甘さもカロリーもさらにアップします。どんなに体にいいものでも食べ過ぎは逆効果です。柿を与えるときは、少量だけ与えるようにしてください。
おわりに
今回ご紹介した代表的な果物以外にも、いちご、ブルーベリー、桃、梨、すいか、薄皮を向いたみかんなども与えやすい果物です。果物は、調理せずに皮をむいてそのまま与えられるおやつとして便利な食べもの。各種ビタミンをはじめ、ミネラル、食物繊維等の摂取源ですが、犬の好き嫌いがでるかもしれません。また、野菜と違ってブドウ糖や果糖の糖質を多く含みます。果物を食べすぎると、糖質の過剰摂取で太ってしまうこともありますし、食べ過ぎて消化不良を起こしたりしないよう注意してください。犬の体調と主食とのバランスを考えつつ、犬のおやつとして適量を活用してみてくださいね。