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2023.01.16
NZのスーパーマーケット&ペットショップのドッグフード事情~南半球のDog's letter~
世界の様々な地域に順応して、暮らしている犬たち。ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?共通してる?目新しいドッグライフ情報を、自然豊かな南半球に位置するニュージーランドからお届けします。
今回は、ニュージーランドの「ドッグフード売り場」についてご紹介いたします。
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この記事を書いた人:グルービー美子
ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。
NZのドッグフード事情をチェック!
犬の健康に不可欠なドッグフード。ニュージーランドでも多くのメーカーからさまざまなドッグフードが販売されています。購入先は(1)スーパーマーケット、(2)ペットショップ、(3)動物病院、(4)オンラインの4つが主流。
今回はその中からニュージーランド人に最もなじみ深いスーパーマーケットとペットショップの品揃えをチェックしてみました。日本との違いをちょっとでも感じていただけると嬉しいです。
生肉タイプが多く、量り売りが充実したスーパーマーケット
ニュージーランドでは犬・猫を筆頭にペットを飼っている世帯の割合が高く、一般的なスーパーマーケットでもペット用品コーナーは比較的大きなスペースを占めています。
今回訪れた「ニューワールド」は、全国に支店を持つ大手スーパーマーケットチェーンのひとつ。他店と比べてやや高級志向で、品質のよさに定評があります。
日本ではスーパーマーケットで売られているドッグフードは種類も限られていて比較的価格が安く、原材料の品質も残念な感じ…というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、ニュージーランドでは少し事情が異なります。
ドッグフードに限っても、ドライ、ウェット、缶詰タイプまで多彩なセレクション。
犬のためにアレンジされた安全なピーナッツバターやチョコレートといった日本のショップではまず見かけない変わり種のおやつも扱い、冷蔵のオープンケースやリーチインには生肉や骨がずらりと並んでいます。
生タイプフードで最もよく見かけるのは国内で製造しているブランドの商品。ミンチ状のビーフやラムがプラスチック容器に入って販売されています。
ビーフやチキンにアレルギーのある犬用に開発された「ラムの低刺激タイプ」の原料には、メインとなるラムのほかにポークハートやカンガルーを使用しているものも。
カンガルー肉はオーストラリアだけではなく、ニュージーランドでも食されていますが、あまり手頃な食材とはいえないので、「なかなかの高級肉を使っているな」という感じ。
ほかにもソーセージ、骨付き肉のパウチなど多彩で、生タイプフードは日本よりも種類豊富なように感じました。
乾燥肉やビスケットといったおやつの量り売りコーナーが充実しているのもニュージーランドらしいところ。
この国では人間用でも野菜や果物は基本的にすべて量り売りで、必要な分だけ無駄なく購入するのが習慣づいているのです。
こだわり商品やメガサイズのフードが揃うペットショップ
続いて足を運んだのは、大型のペットショップの「アニメイツ」。アニメ関連ショップのように聞こえますが、店名はアニマル(動物)とメイツ(友達)を掛け合わせた造語です。
こちらも全国に支店を持つ大手チェーンで、ペットのグルーミングサービスや動物病院を併設している店舗も存在します。
店内に入ると、山積みにされたドッグフードが目に飛び込んできました。専門店だけに、取り扱いブランドも幅広く、圧巻の品揃えです。
ドライフードの容量も大きく、スーパーでは最大でも8kg入り程度でしたが、ここでは12~13kg入りの大袋が主流。ラブラドールやシェパードといった大型犬やハンタウェイ、ボーダーコリーといった運動量が多い犬と暮らす人が多いことに加えて、車社会のニュージーランドではほとんどの人が自家用車で来店するため、重さを気にせず買い物できるのでしょう。
スーパーマーケットにはなかった冷凍フードコーナーがあるのも印象に残りました。店内にはセルフで使える犬の洗い場も用意されており、犬のシャンプーついでにショッピングする人も少なくない様子です。
実を言うと、こちらでは日常的なフードやオヤツの買い物はスーパーマーケットで事足りることも多いのですが、こだわりの商品が欲しい時やまとめ買いならオンラインショップや専門店と、使い分ける人が多いです。
ちなみにニュージーランドのペットショップでは金魚や熱帯魚をのぞき、生体販売は通常行われていません。
ペットショップはフードだけに限らず、様々な犬や猫関連のアイテムを買いに行く「専門店」という認識がより強いかもしれません。
日本と共通しているブランドもある一方、紹介しきれないほど現地でしか見かけることがないドッグフードブランドもあり、見ているだけでちょっと楽しくなってきます。(海外のドッグフードって、ついついチェックしてしまいますよね)