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2025.03.27

不動柴対策を試してみたら......〜柴犬あるある・不動を極めた地蔵柴編~

不動柴対策を試してみたら......〜柴犬あるある・不動を極めた地蔵柴編~

柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、柴犬さんの命題ともいえる、散歩中の「不動柴」「拒否柴」になったときの対策をいくつか試してみたら…の体験談をお届けします。

不動柴対策をやってみたら……

全国の柴犬と暮らす飼い主さんに質問です。お散歩で歩きますか?
うちの子は、気分がのればいくらでも歩きますが、そうでない時には見事なほどの不動柴。押しても引いても、褒めてもなだめても動きません。
飼い主は不動タイム対策として、スマホの充電をマックス、寒さ暑さ対策を万全にしてから散歩に出かけています。
けれども、最初から飼い主も諦めていたわけではないのです。不動柴発動したての頃は、ネットで「犬散歩 歩かない」と検索しては、いろいろ試しておりました。

不動の強さを再確認。だってうちの子、柴犬だもの

散歩で歩かない時の対策その1お散歩コースを変えてみる

同じ場所で歩かなくなる場合、その場所に嫌な思い出があったり怖いものがあったりする可能性があります。
散歩コースを変えてみましょう。


柴犬と暮らすまで、散歩中に寝るなんて想像もしませんでした……。いい夢みろよっ!

柴犬と暮らすまで、散歩中に寝るなんて想像もしませんでした……。いい夢みろよっ!

お散歩コースを変えてみる、これがなかなか難易度が高い。
玄関を一歩出た時から、行きたい方向にしか歩きたくないうちの子。
散歩コースを変えようと試みると、玄関の前で拒否柴からの不動柴になりました。本末転倒です。

そもそも、自分が行きたくない方向には絶対に進まないため、散歩コースはいつもお気に入りの場所ばかりです。
よく考えてみれば、不動柴タイムの先にあるのは道路でのガチ寝。

散歩コース、怖くないよね?
むしろ安心しているよね?



散歩で歩かない時の対策その2おやつで誘導して歩かせる

「散歩で歩くといいことがある」と犬が思えるように、飼い主さんの横について上手に歩けたら、「いいこだね」と声をかけて歩きながらおやつをあげましょう。

お外で食べるおやつは美味しいなぁ。んー、なんか違う。

お外で食べるおやつは美味しいなぁ。んー、なんか違う。

この方法は「おやつがないと歩かなくならないかな」と、ちょっと不安もありました。
もちろん、そんな心配を軽く超えてくるのが、柴犬というもの。

上手に歩けたと思ったタイミングで、「いいこだね」と声をかけます。
立ち止まりました。
普段はやらない飼い主の行動を、めっちゃ怪しんでいます。

再び歩き出したので、今度は口元におやつを差し出してから「いいこだね」と声をかけます。
シュタッと見事なおすわりを披露してくれました。

いや、違う。
歩いているのを褒めたんだけど……。

おやつをもらえないので、お手、おかわり、ハイタッチの連続技を決めてきました。
そんなことは頼んでないんだが?

結局、おやつも声かけも効果なく、自由に歩いた先で不動柴になった我が家の柴犬。
思い出したように、「さっきおやつ持ってたよね?」と前足で飼い主をちょいちょい。

いやいやいや、このおやつは休憩のお供じゃないから!ご褒美だから!



散歩で歩かない時の対策その3名前を呼んでアイコンタクト

名前を呼んでアイコンタクトをとりながら歩きましょう。飼い主さんと目が合うことで、犬が安心して歩けるようになります。

「聞こえてるよ!」の耳だけクルン。 歩かなくてもいいので、せめて振り向いてほしい……。

「聞こえてるよ!」の耳だけクルン。 歩かなくてもいいので、せめて振り向いてほしい……。

すでに結果がわかる気もしますが。やってみましょう!

名前を呼んでみると、耳がクルンと飼い主の方を向きました。
アイコンタクトではなく、耳コンタクトです。

聞こえてはいるんだよね、うん、知ってる。

今度は、ちょっと前に回り込んでから名前を呼んでみます。
ほら、ママだよ。こっち見て。迷惑そうにため息をつくと、方向を変えました。
安心どころか、不信感を募らせています。

うちの子はアイコンタクトが苦手なわけでなく、ノリノリの時には自分から「楽しいね」と見上げてきます。
ただ、無理強いされるのは嫌。

つまり、散歩中に目が合って、安心して嬉しくなるのは飼い主の方なのです。
案の定、アイコンタクト作戦も失敗!

どこまで極める?不動柴

犬が散歩で歩かない時の対策は、何をやっても無駄でした。だってうちの子、柴ですから。

SNSを開けば先人たちが生み出した「不動柴」「拒否柴」の文字が並んでいます。
そこに添えられた動かぬ彼らの写真のかわいらしいこと!飼い主さんの苦労は伝わってきますが、それをはるかに上回るかわいさです。

そこで気づいてしまったのです。柴犬と暮らすと決めた時から、散歩で動かない柴犬との時間は、「飼い主としての定め」だったということを。
そうか、そうなのか。それならば、もうしかない。この道を極めてみようと思う飼い主なのでした。